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RPGな世界へようこそ  作者: JUDAS
8日目………
25/34

さあ、運命の分岐点ですよ♪

大学で実家離れて今日新居のマンション入ります(●´ω`●)




それにしても、もう4月ですか………(´・ω・`)

月日のたつのは早いですね。

部屋に集まってまずは昨日もらった武器を各々確認したところ


俺:日本刀×2(魔法剣加工付き)

隼人:バスターソード

斉藤:ハルバード

美奈:魔法剣


だったようだ。

ちなみに、魔法剣とは特殊な加工の施されたロングソードで、剣に魔力が楽に流せるのだとか……

さらに、それによって魔力を簡単に集中したり、魔力を纏わせたまま切りかかる事が出来るのだとかいう説明が同封されていた。



「あれ、翔はこれまでずっとナイフだったよね?

なんでルシファーがくれたのは日本刀なの??」


「ああ、もともと日本刀が1番使い慣れてるんだけど、日本刀は質の悪いやつになると、すぐに刃が欠けたりで大変なんだよ。

だから、手入れが楽で質によって性能の変わりにくいナイフにしてたんだ………

だけど、ルシファーには一番慣れた武器は日本刀だってのはお見通しだったみたいだな」


「なるほど……

武器選びも大切なんだね。

それにしても、ルシファーはなんでわかったんだろう??」


「流石にこんなゲームを作れるだけはあるなって事だよな……」


「ほんと、ルシファーってすごいよねぇ」


「うーん、それにしても誰も来ないままにもうお昼だせ?

そういえば、演説では宿に来てくれとは言ってなかったよな??」


突然、しんみりしてきた空気を吹き飛ばすように隼人が明るい声をあげた。


「たしかにあの時は話していないが、この世界において人に会うならギルドか宿しか無いだろ……?

そして、ギルドの方にはタスクで昨晩連絡しているから大丈夫だと思っていたんだがな」


「それもそうだよなぁ……

それとも、このエリアの連中は宿を知らないとか?

そういえば、今朝の食堂にも誰もいなかったし」


「待てっ!?

今朝食堂に誰もいなかったって本当にか??」


俺は慌てて立ち上がり隼人に問い詰める。


「うわぁっ!?


いきなりどうしたんだよ??

ほんとに朝はプレイヤーには会わなかったぜ……


けど、それが一体何だっていうんだ?」


「もしかしたら俺たちは大きなミスをしてしまったのかもしれない……」


「え?

ミスってどういう事??


てか、話について行けてないからもう少し詳しく話してよ………」


美奈が俺の腕を掴んで言ってくる。


「ごめん……


なら、さっき少し考えていたことを順を追って話すからしっかり考えながら聞いてくれ。



まず、この世界では扉を開けない限りは隣の部屋などの気配を探知出来ないのは気付いてるか??」


「今までは単に実力不足なのかと思ってたけど、たしかに気配は探知出来ないわ。

………もしかして、昨日からこの宿には誰もいないってこと…?」


美奈の言葉に1つ頷き話を続ける……


「下手すると、もうこのエリアにいないという可能性すらあるかもしれないな。


そして、ここからは完全に推測でしか無いんだが、もしかしたらこのエリアにはすでにユニオンがあったんじゃないか?

それも、ラスボスが参加しているな」


「なっ!!

それはおかしいだろ?


だって、ルシファーの話から契約者がラスボスで、契約したのは後藤なんだろ……

普通はみんなこの状況を作った後藤をとりあえずは恨むんじゃないのか?

その状況で後藤がユニオンに入るなんて流石に厳しいだろうよ。

それに、なんでラスボスがそのユニオンに参加してるって言えるんだ?

ただ、よそ者のユニオンが気に入らなかっただけかもしれないじゃないか」


隼人が一気にまくしたてて来るが、それはこちらも考えていることだ。


「たしかに、絶対に入っているとは断言出来ないが、いくつか理由はある。


まず、1つ目は後藤がラスボスだという事を知っていてもこの世界を気に入っているやつも少しは居るだろうってこと。


2つ目は、よそ者のユニオンが気に入らないだけならば放っておけばいい話で、どこか他のエリアに行く必要なんてほとんど無いということ。

唯一あるとすれば、他のエリアにユニオンマスターがいる場合だが、この場合でもやはり全員でそっちに移る意味がわからない。


最後に、ラスボスがどんな奴なのか知ってる奴は恐らくルシファー以外存在しないということだ。」


最後の言葉で、隼人だけでなく全員がキョトンとした顔になる。


「どんなやつも何も、ラスボスは後藤だろ??あんなの多少変装見れば一発で……」


「はあ………

美奈もまだ気付かないか?」


「え……私??

けど、ルシファーが言うにはラスボスは彼の契約者で、このエデンの園は後藤が契約によって出したものなんでしょ?

なら、ラスボスは後藤でしょ??」


「俺は後藤がラスボスじゃないとは言っていない。


ラスボスが ど ん な や つ か知っているのか?って聞いてるんだ。


忘れてるだろ?

この世界はあくまでもルシファーが生み出したゲームの世界だ。

自分たちがそのままの姿で中に入ってるからといって、後藤までがバカ正直に自分の姿で参加してるとは限らないんだよ。


現にルシファーは堂々と自分の姿を変えてたじゃないか。

しかも、舞台はあつらえたように8年ぶりに会う奴がほとんどな同窓会……

1人くらい人物が入れ替わっててもバレるはずがないんだ」


(実は内心では、そのヒントを出すためにわざわざ姿を毎回変えて俺たちの前に現れていた気もするんだけどな)


俺を除く全員にとってこの発想は完全に盲点だったようで、完全に放心状態である……


「なら、例えば俺と佳祐みたいに小学校以来も結構会ってたりする奴は大丈夫なんだよな?」


「まあ、そういう意味なら俺や美奈が怪しいって事になるけど、俺と美奈はアメリカでの共通の記憶が有ったわけだから、どちらも入れ替わりではないたろうさ。


それに、これはあくまで可能性の話だから、実際どうなのかは全くわからない。

そもそもたまたま誰も来ないだけっていう可能性も残ってるしな」


「そうだよな……

けど、このままじゃ仲間を信用するだけでも大変だな。」


そう言って隼人は落ち込む……

俺とは違って全ての人に対して仲良くしようとする隼人にとってみれば相当この推測は辛いのだろう。


「さて、それは一端置いておくとしても、これからどうするのかだな……


とりあえずみんなの意見を聞きたいんだけど、最後のエリア4に行くべきか、一度エリア2に戻って全員でエリア4まで行くべきか……

どっちがいいと思う?」


「それはどういう意味なんだ?

別にこれまで通りにエリア4に行くと不味いことでもあるのか??」


さっきまで沈黙を守ってきた斉藤が尋ねてくる。


「俺の予想が正しくて、このエリアの奴が全員ラスボスと同じユニオンに入っていたとして、相手が移動先としてとれる選択肢はエリア2かエリア4の2通りだ。


そして、エリア2に行けば他のユニオンメンバーを倒してこちらの戦力を削れる。

逆にエリア4に行けば、他の仲間と集合出来て自分達の戦力が上がる


相手はどちらにせよ大きな利点があるんだ」


「いきなり割り込むけど、それなら一回紅子ちゃんから貰ったネックレスを試してみるってのはどうなの?」


「ん?

どういう意味だ?」


「あのネックレスが案内だけなら、なんとか1人が往復することは出来ないかな?

それに、いざ魔力流した瞬間に強制転移ならそのままエリア2に戻れば良いじゃない」


美奈の発想に少し驚いたが、確かに合理的な案である。


「なるほどな……

よし、隼人と斉藤もそれでいいか?」


斉藤は頷く………が


「ちょっと待った。

そういえばまたsp振ってなくないか?

創造主の経験値はかなりのもんだったぜ!」


「ああ、忘れてたよ………………よし、終わった」


そして、現在のステータスはこうである


天ヶ瀬翔 LV.48(161+3、112+2、135+5)


綾瀬美奈 LV.48(88+3、26+2、171+5)


藤堂隼人 LV.48(93+3、104+2、36+5)


斉藤佳祐 LV.48(40+3、152+2、31+5)




「よし、なら美奈ちょっと向こう向いて」


「ん??わかった……」


そう言って向こうを向いてくれた美奈の後ろに立ち、髪を持ち上げて避けてからその首に紅子から貰ったネックレスを付ける。


「え!?

どうして??」


「いや、何が起こるか分からないからとりあえず俺がサブに回るよ。

じゃあ、みんな集まってくれ」


そう言うと、隼人と斉藤も立ち上がり側まで来る。


「よし、なら魔力を流してみてくれ。

転移せずに済むなら俺が転移するからそのまま待っててくれ」


「え………でも、それじゃあ何か有ったときは翔が危ないじゃない!」


「だからこそ俺が行くんだよ」


穏やかに言い切り、目に思いを込める………






しばし見つめ合った後、美奈が微かに頷き魔力を流し始める………

すると、ちょうど光の紐のようなものがネックレスから出て、一直線に伸びていった。


「ふーむ……

これをどうするのかな……っと」


少し触れてみたら向こうまでの道のような物を感じられた。


「よし、行ってくるよ。

当然帰ってこないとダメなんだから美奈は待機しててくれ………

本当に頼む、俺は帰ってくるから」


美奈が渋々頷くのを見届けて呪文を唱える。


「{転移}」



………………


………



次の瞬間俺は妙に懐かしいギルドに立っていた。

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