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RPGな世界へようこそ  作者: JUDAS
6日目………
18/34

さあ、旅立ちですよ♪

バレンタインなんて無かった……


2月14日はここのサイトで機械の故障によりアクセスカウンターが今月分消えた日です。


それだけです。

VG開始6日目…

生存者92/213



「ねぇ………翔?

早く起きてよ!」

今日から米軍の訓練参加なんでしょ??

早くしないと遅刻するわよ……


なんだろう……すごく懐かしい………この感じはなんだったっけ??


「ねえってばぁ……布団に潜っちゃうよ??」


なんだか横でごそごそ音がするので目を開ける。


……………………


…………


……


目の前には………美奈の顔が……………?


「え?

なんで美奈が!?」


軍隊での訓練により目が覚めた瞬間から意識ははっきりしてはいるが、それでも分からないものは分からない。


「いや、起こしに来たんだけどぜんぜん起きないからいっそ私も横で寝ようかなあと……」


「何故そこで自分も寝るんだよ?

それにしても、寝てたとはいえよく気付かれずに部屋に入ってきたよな」


正直寝てても他人の気配を感じたら起きるのが常なのでそこに一番びっくりした。


「ん?

特には何も…………

あえて言うならそろーっとは入ってきたけど??」


「気配の感じる練習だけで気配の消し方も無意識のままでわかったのか…………?

まあ敵意もないから目覚めなかっただけかもしれないけど」


そういって自分の横にある頭を撫でてやる。


「とりあえずご飯食べに行こう♪

昨日は寝たの早かったからお腹ペコペコなんだ」


そんな事を言いながらベッドから手を引き駆け出す美奈を苦笑と共に追いかける。


そして、今日もいつも通りに朝食のあと俺たちは集まった。


「さあ、これからはどうしようか??」


「集めて聞くってことは、翔の考えは一応あるんだろ?

とりあえずそれ聞いてから始めないか??

その方が効率はいいと思うんだ……」


「あら?

隼人君が珍しくまともなこと言ったわね。

けど、私も同意見よ、とりあえず今考えてることを聞かせて♪」


「とりあえず、今考えていることは2つ……


1つ目はすぐにエリアを移動するべきか否か。


2つ目はせっかく作ったユニオンをどうするのが1番効果的か。


とりあえずこれが当面の問題だと思ってる。

というわけで、何か意見を出してくれ……」


「とりあえず俺はエリア移動は少し待ってユニオンの力を蓄えるのが第一だと思う」


俺の問いかけに対し、真っ先に反応したのは意外な事に斉藤だったが、美奈は真っ向から対立する。


「そうかなあ……?

こう言っちゃったら悪いのかもしれないけど、ほとんどの人は戦闘の時にだけ活躍する人達でしょ??

団体戦になったからって陣形が有るわけでもないし、軍勢として強くするにはもう少し母体としてのユニオン人数を増やした方がよくない?

だから、とりあえず次の街へ言ったほうがいいと思うんだけど??」


「うーん、隼人はどう思う?」


俺は机に突っ伏した状態の隼人に尋ねた


「ん?

俺は今までならこういう時は気分だけで行動してきたから、余計な事言わないようにしようかなぁとおもってさ。

てわけで、決定を待ってるよ」


俺の呼びかけに一瞬顔を上げた隼人は、それだけ言ってまた元の姿勢に戻る。


「んー、まあとりあえず俺の意見としては美奈と一緒で、最初に数を増やしきることだと思うんだ……

ただ、その場合にはユニオンのやつらをどうしようかという話なんだよなぁ」


「何かあれば転移ですぐに戻るとかは?」


美奈が聞いてくる。


「1回やってみようと思ったんだけど、エリアを越えての転移は無理みたいなんだよ。

ただ、紅子ちゃんのくれたアクセサリーを使ったらどうなのかはわからないんだけどね?」


「うーん、なあ翔……

ここはいっそ《黒狼》と《クリムゾン》達にこのエリアの事を任せてしまうってのはどうだ?」


「その2つのパーティーに頼むとして、実力的に任せきることはできるのか?」


「あ、そうか……翔にVGの常識を求めても仕方ないんだったな。


実力的っていうなら《クリムゾン》も強い方だろうし、《黒狼》の面々は一般的に見るとかなり強いぜ?」


「そうなのか……

人望的には《黒狼》は適任だろうとは思ってたんだけどな。

能力も問題ないんなら、このエリアは《黒狼》に任せるとするか……」


思いがけない事実に安心したところで……


「え?

彼等そんなに人望あるの!?

てか、なんでそんな事がわかるの?」


何故だか美奈がすごい勢いで聞いてきた。


「人望はあるだろう……

最初の話の時を忘れたか?


《黒狼》が参加を表明するなり、あとはほとんどのパーティーが参加してくれた。

これはそれだけあいつ等が信用されてるという事だろう?

もしかして単にあいつ等が嫌いとかか??」


「う……なんか、いきなり戦え戦えって感じだったからあんまり好きじゃないけど………」


「まあ、多分責任感が強くて皆を任せるユニオンリーダーとして妥当かどうしても確かめたかったんじゃないか?」


「そう考えると、少し良い奴に思えてきたかも……」


とかなんとか話していてふと気付く………


「あれ??

そういえば、誰かあいつのステータス聞いたか?」


「ん?あれ、聞いてない気がする」


「ああ、聞いてないな」


「翔が勝手に帰ったからじゃないか?」


「ああ、そういえばドラゴン行くためにさっさと帰っちゃったな………だからなのか………

まあ、それもついでに聞けばいいか。

よし、ギルド行こうぜ!」


と、いう事でタスクでギルドまで来てくれと頼み、ギルドへ行ってみる事にした………


……………………


…………


……


「……………と、いうわけでこのエリアにおけるユニオンの統率を任せたいんだけど、いいか?」


「行ったことのあるところなら転移で簡単に行けるんだし、何かあれば帰ってくればいいんじゃないのか??」


そう内田が尋ねてくるが、それはさっきも話していた事である。


「それが、エリアを跨いだ転移っていうのは基本的には出来ないみたいなんだ……

もしかしたら出来るかも知れないアイテムも有るんだが、その場合もエリア移動してから試さないと無理だからやっぱりまとめ役は必要なんだよ。

どうだ?やってくれないか??」


「まあ、そういうことなら任されよう。

ただし、俺にまとめきれなかったときは遠慮なく呼ばせてもらうからな?」


「無論そうしてくれて構わない。

ならよろしく頼むぞ?」


「ああ、引き受けた以上は最善を尽くすさ。

そっちこそこちらで把握できないような場所で野垂れ死ぬんじゃないぞ?」


「はっ!

誰が野垂れ死ぬかよ!!

じゃあ、任せたぜ」


「ああ。

用が済んだなら俺達は外へ行ってくるよ」


「おう、そっちも頑張れよ」


その言葉を背に受けつつ内田はギルドを後にした。


「さて、じゃあまた適当に依頼を受けてエリア移動といきますか!」


「そうだね………あ、リズ!!

今から街出るから依頼頂戴♪」


「あれー?

あたしたちには挨拶無しで出発するのかな??

そんなことを許すと思ったら大間違いだよ!」


受付で依頼の手続きをしていたら背後から声がかけられふりかえる。


「あー、ごめんな?

どこにいるのかもわかんなかったし、エリアを移動することも決まったばっかりなもんでさ」


振り返ると案の定の2人が立っていた。


「私達の事は護ってくれるのではなかったのですか?」


「今、この場所で護ることでいつか無事に元の世界に戻れるというならば、それでいい。


けど、実際にはこの世界から出ない限りはどれだけ長く生き延びても意味はなく、ラスボスなる存在を倒すしか方法はないんだ……

そして、そのためには力がいる。

さらに、二つ名持ちだけに与えられる機能で把握出来ているのだが、既にこの世界の生き残りは半分を切っていて、正直あんまり時間が無いんだ」


「え!?

嘘でしょ??ねえっ!!」


取り乱した真弓ちゃんは俺が首を振るのを見て、助けを求めるように美奈や隼人、斉藤の方を見る……

だが、当然誰も彼女の望む答は返してやれない……


「ねえ?

なら、華音(カノン)はどうなってるの?巧(タクミ)くんは?美樹(ミキ)は!?」


取り乱して俺に掴みかかって来たが、俺には気軽な慰めの言葉もかけてやる事は出来ずなすがままである………

俺は多分ここにいる誰よりも死を身近に生きて来たから…………

そして、昨日まで楽しく語り合った奴がある日突然消えるという経験も何度も繰り返してきた俺だからこそ、気安く否定してやる事なんて出来なかった……………



バシッ!!



「ひゃっ………」


誰かの手が真弓ちゃんの肩に乗せられたかと思うと、次の瞬間手の主は肩を引いて彼女と向き合い、その頬を叩いた。


「友達が心配なのは分かるけど少しは落ち着きなさい……

翔さんたちに当たっても仕方がない事くらいは自分でもわかってるでしょう?

悲しむなとは言わない……泣くなとも言わない……けど、私達の為に一生懸命になってくれている人に対して八つ当たりするのだけはやめなさい」


その場の誰もが言葉を発せず、1人の泣き声だけが空間を支配する。


「………翔くん、八つ当たりしてごめんね?」


しばらくしてから落ち着いた真弓ちゃんの第一声はそれであった。


「いいよ、友達が心配なのは普通だし、俺の配慮が足りなかったな……」


「ううん、今現実を知れてありがたかった。

ねえ紅子、せめて紅子だけは私の目の前から居なくならないでね?」


「大丈夫、私達は何としてでも最後まで生き残るのよ。

後で好きなだけ泣けばいい、いくらでもそばにいて慰めてあげる……

だから、今は落ち着いて話を聞こう?」


「うん……」


「落ち着いたようだし、話も戻そうか……

とりあえず今、俺たちとしては生き残りを少しでも多く迎え入れたいんだ……

だから、このエリアの事は《黒狼》達に任せて行こうと思うんだ。

そして、紅子ちゃんや真弓ちゃんは彼等を手伝ってやってはくれないか?


内田の手に負えない時は例のネックレスで帰ってくるつもりだから」


「ええ、そういう事なら全力を以て彼等をサポートするわ……」


「ごめんな………


けど、これでこのエリアでやらないといけない事も終わったよな?」


「ああ、あとはもういつでも出発出来るぜ?」


俺の問いかけに隼人が答えてくれる。


「よし、なら行くか………


何かあったらいつでも連絡をくれよ??」


そう言って俺たちはギルドを出発し、隣のエリア目指して街の外へとくり出した。

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