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RPGな世界へようこそ  作者: JUDAS
4日目………
16/34

さあ、ドラゴン退治ですよ♪

「なあ翔……何も決めずに来たけど、ドラゴンに会ったらまずどうするんだ?」


「とりあえずは遠くから身代わりの人型を突っ込ませて、様子だけ見たら全員で突っ込むか、一旦帰るかを決めようと思う」


「人型とかじゃなく私たちで戦ってみて、それで無理だったら逃げるってのはだめなの?」


「俺たちは今砂漠の真ん中にいるだろ?

まあ、タスクが有るから迷うって事は基本的に無いのから、そういう意味では心配ないんだけと、何せ砂漠だからな……

見渡す限り隠れる場所等存在しないから、一回見付かれば逃げきるのは至難の業だろう。

だから、俺たちが自分で突っ込むのは確実に倒せると判断出来た時だけにしたいんだ」


「なるほど……なら、とりあえず人型は私が出して操るね?」


「ああ、悪いけど頼むよ。

まあ、基本的に今立てられる作戦はそれだけだから直前ででいいかと思ってさ」


「なるほど、まあ確かにそうだな」


「けど、エリザベスさんに教えてもらった場所はもうすぐなんだけど気配が………つっ!?伏せろ!!」



そう言って俺は美奈を押し倒した……

とっさに反対へと飛んだ隼人や斉藤との間を巨大な脚が通り過ぎる!


「すまん!!

直前まで高空過ぎて気付かなかった!」


叫びながら上げた視界に飛び込むのは急停止からそのまま身を捻っている巨大な紫のドラゴンであった。


たくましい2本の足、軽く10mはありそうな翼を持ち、本能的に恐怖を感じてしまうような顔をしたそいつは、長き時を生きてきたものだけが持つ、果てしなく深き緑色の目をしていた。


そして、そいつは地面に降り立つなりこちらへ吼えたてた………


「グアァーーーー!!!」



「くそっ!!

ちょうど巣へと帰って来たときだったのか………なんてタイミングなんだよ!!」


隼人達もこちらへと合流し、全員武器を構える。


「さっきの計画は全部ぶち壊しになったけど、とにかく斉藤と隼人は隙を見つつ翼膜を攻撃、美奈は全員に補助魔法を使ってから初級魔法で弱点の判別を頼む。

その後は俺が攻撃守るから魔法で援護を任せる!


とりあえず、全員生きて帰るんだから一発ももらわないぐらいの気持ちで行くぞ!!」


「はい!」


「任せろ!!」


「おう!」


俺の号令に素直に返事を返してくれる仲間達………誰1人死んで欲しくない!!


「{シールド}{スピードアップ}{パワーアップ}{マジックアップ}」


美奈が指示通りに補助魔法を書けてくれている。

ちなみに、シールドとは名前の通り薄いシールドを展開する魔法で、他はステータスの強化だ。


その間にも俺たちは動き、今はドラゴンの前に俺、右後ろに隼人、左後ろに斉藤、そして俺の斜め後ろに美奈がいるといった感じでドラゴンを取り囲む。


その様子を眺めつつも、ドラゴンはこちらを警戒してか動かない。


「覚悟しなさい!

{ファイア}{アイス}{サンダー}{レイ}{ダークレイ}」


呪文と共に火が、氷が、雷が、レーザーが、そして最後に黒いレーザーが僅かな間をおいて襲いかかる。


「グァ!ガルルル……グギャ!!」


水を被るところまではただ嫌そうにしていただけのドラゴンだったが、雷を食らった瞬間怯んだ………?


そしてその好機を逃すことなく隼人と斉藤も翼膜へと切りかかり、左右の翼膜に切れ目は入るものの、ドラゴンはそこで完全にブチ切れた……



「グアアアァァァアアーー!!!」



先程とは桁違いの特大の咆哮と共に尻尾を振り回し体ごと大きく回転する……


次の瞬間口の中に魔力が急速に集まって………い………く?


「やばい!?

ブレスが来るぞ!!」


元々尻尾を避けるために離れようとしていた隼人と斉藤はその声を聞き、ドラゴンをブレスに対応出来るように構えている。

そんな中俺も叫ぶと共に尻尾の射程外へとバックステップを踏もうとするが、直前で気付く…………美奈が動いていない?


慌てて美奈を振り返ると、ちょうど魔法を放つ前なのか、目も閉じて集中しているようで、声も聞こえてなさそうだ。


さらに運の悪いことに、一回転して見えてきた顔にある目は、美奈を見据えてる………



尻尾は右手側から絶賛迫り来る途中ではあるが、今から美奈の元へ行くのは不可能、となるとブレスを放たれたら間違いなく美奈は直撃するだろう。


「ちくしょう!

悩むまでもないよなそりゃ………俺を信用してくれてるからこそあそこまで無防備なんだろうし……さぁ!!」


気合い一発、尻尾に比べて圧倒的に小さなナイフで尻尾を上に受け流しつつ尻尾を掻いくぐる……


「くそっ、まにあえぇーーー!!」


そのまま飛び出し、俺は振り向き口を開けようとしているドラゴンの顔の前へと跳躍。

(さあ、どうする?判断ミスは即死につながる………

口を閉じる?顔面を打ち上げるか?それとも………?)


「うるあぁぁーー!」


ドガッ!!


「グァ!?」


結論は、ドラゴンの頭を、そこに至るまでのスピードと全身の力全てをもって下から打ち上げた。


そして自分もそのまま体を背後に倒して地に寝そべる体勢となる。



……………直後、巨大な魔力の塊が放射状に空へと飛び出し、偶然遙か彼方を飛んでいた鳥らしき群れの一部が消滅した。


余りの威力にしばし放心しかけたものの、ブレスの隙を彼等が逃すはずもなく、隼人と斉藤は先程の翼の傷を一気に広げ、飛ぼうともがくドラゴンの上から美奈が細い水の杭を打ち下ろし、ドラゴンの体を貫く。


そして………


「「{トールハンマー}」」


俺と美奈2人による雷の最上級魔法が水の杭で地に縫い付けられたらドラゴンを襲う…………

恐らく、俺と同じく美奈も持てる魔力のほぼ全てをトールハンマーに注いだのだろう、巨大なドラゴンにも引けをとらないほどの雷の塊がドラゴンを押しつぶし内外両方から一気に焼き尽くす。



「グガアアァァアア!?」


そして、ドラゴンは天を仰いで断末魔の咆哮をあげたあと、ぐったりと力尽きた。



「はぁ、はぁ、終わったか……?」


さすがの俺も今回はヤバかった、というか彼方の鳥達が消し飛んだ時には一瞬背中が凍りついた。


あんなもの防ぐとか口を塞ぐとかの選択肢を選んでいたら俺も美奈もまとめて即死だっただろう…………



「おい翔!!無事か!?」


「怪我はないか?」


「ああ、心配をかけたようだが無傷だよ、まああのブレスを見たときには流石に冷や汗が止まらなかったけどな……」


「魔力探知でブレスがわかったのか。

こっちに警告出しときながらいきなり突っ込んでくから、びっくりしたなんてもんじゃなかったぜ?」


「ははは………ごめんな」


「翔!!」


背後からの叫び声に俺が振り向いた瞬間美奈が飛びついてきて、2人でぶっ倒れる。



「ばか、ばかばかー!!

目を開いたらブレス吐こうとしてるドラゴンの前に飛び出してるとかなんなのよ!!

そんな状態のドラゴンの頭に向かって突っ込むなんてなに考えてるの!?

死んじゃったらどうするの!?


ねえ、何とか言いなさい…よ……?

えっぐ、うぇ、、怖かったんだから、、、翔が死んじゃうかと思って怖かったんだから!!」


そしてそのまま美奈は俺の上で大号泣を始めた。


「ごめんな?けど、俺は死なないから……

約束する、絶対にこのふざけた世界を終わらせるまで死なない……

だから、だから俺が美奈を護ることを許してほしい……

たとえ、危なく感じられても絶対に自分も生きたままで護り抜いてみせるから、だから安心して……ね?」


俺はその難しさも覚悟した上で、ゆっくりそう伝え、体を起こしながら美奈の震える背中をゆっくりなで続けた。



そうこうしている内に、ドラゴンは光に包まれて消えていった。

そこまでは他のモンスターと同じだったのだが、今回に限り何故か明らかに加工された後の様子の素材のようなものが後に残された……


「ん?

これはなんなんだ?」


「ああ、VGでは大型モンスターを倒したときは素材がもらえて、それで特別な装備が作れるんだよ」


「へぇ……まあ、とりあえずは街に戻ろうか。

美奈も落ち着いた?」


美奈はまだ涙目ながらも一応コクコクと頷いてくれたので、俺たちはギルドへと戻ることにした。


……………………


…………


……


「リズー、ドラゴンの討伐終わらせてきたよ♪」


「本当ですか!?

では、本来ならドラゴン等の大型モンスターの場合は報酬としてギルドからもそのモンスターの素材を渡すのですが、あのドラゴンの素材はギルドにもないので代わりとしてアイテムとお金が送られます。

ボックスの方へ送っておくので、どうぞ有効に使ってください」


「ありがとうございます。

よし、なら今日はもう宿に戻って休むか」


「ああ、そうしようぜ!

今日はもうへとへとだよ……」


……………………


…………


……



……… 夜………


皆が寝静まったことを確認してから俺は宿を抜け出して門のすぐ外へ来ていた。


そして、周りに何もない中で自分の魔力を感じることに意識を集中させる……


(あのブレス………

魔力探知の出来る俺だったからこそわかるけど、あれは魔法だったはず。

だが、普通の魔法は魔力が集まったあとにそれが変質してから出るのに、あれは変質する過程なんてなかった……

だからとは限らないが、あの魔法は消費魔力に対する威力が尋常ではなさそうに見えた。

あの力を身に付けることは出来ないのだろうか?)



そんな事を考えながらファイアを唱え、手から火の玉を出してみる………


やはり魔力は手に集まり、渦巻くように変質してから手を飛び出す……


そこで、次は創造魔法で魔力の塊を出そうと考える。

だが、どれだけ鮮明にブレスを思い出しても手の中で魔力は別の何かに変質してから放出される……


「くそっ!!

どうすればあの魔法を再現できるんだ!?」


その後もしばらく続けてみたが、どうしても出来ず、魔力が底を尽きそうになってきたところで諦めて寝る事にした…………………

[現在のステータス一覧]



天ヶ瀬翔 LV.33(150.103.125)


綾瀬美奈 LV.33(80.26.149)


藤堂隼人 LV.33(77.90.36)


斉藤佳祐 LV.33(35.127.31)

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