VOL.91 アインス・エターナリスト
童話の里の長老、セイルの助手です。
本名はアインス・クレセントといいます。
黒髪を七三分けにして、一重瞼の切れ上がった目で、表情が乏しい。
いつもカチッとしたスーツ姿のエリート然とした男性。
年齢は43歳くらい。
里の整備や結界の保守、人材管理などのハード面は彼が取り仕切っています。
アインスは服飾があるセイル長老と違って、童話の里に常駐していて、緊急時にすぐ対応できるよう行動しているんです。
会員制のバーに現れる時は、セイル長老が里にいて息抜きしてきなさいと言われているんでしょう。
人材の適性によっては自ら修法の手ほどきをすることがあり、カエリウスから来たばかりで万武の赤しか心得がなかったタイラーを指導しています。
それに、個人なり団体が直面している課題にも明るく、NWSの害虫防除の仕事説明会の折も、罹患木であるコナラの木を童話の里に用意して、修法の研修をさせたりしました。
他にも、里でのイベントがあれば会場設営や掲示物の許可を出したり、露店で出される飲食物の衛生管理免許発行したり、建築物の保守点検など、仕事は山と積まれています。
仕事柄、誰とも慣れ合うことはなく、事務的に接するアインスですが、趣味の読書とクレー射撃をこよなく愛するクールな大人です。
セイル長老はアインスに負担がかかり過ぎていることを重々承知していますが、ソツのないアインスはあっさり面倒ごとを片付けてしまいます。
すまない、と言い続けているんですけど、アインスはどれも仕事だと思っていますから、特に言ってもらう必要もないと思っているほどです、
そこで、セイル長老は今一人しっかりしたお目付け役を立てたいと思っていますが、なかなか成り手がいないのが現状なんですね。
そんなわけでアインスの待遇は変わらずじまい。
温和なセイル長老の代わりに、里にいる人間を監視しています。
四十路の独身男ですが、恋愛や結婚はしないんですかね?
モテそうなのに女っ気がないのは――冷たいあしらいが原因かもしれません。
でも、こういう男性には、母親以外に面倒を見てくれる年配の女性がいるもんです。
もしかしたら、グロリアスポスタリティのフミナあたりだったりして。




