VOL.92 カミツレ・エターナリスト
童話の里の下層にあたる、南端国メーテス曲水公園を結界で守る修法者です。
本名をカミツレ・ザトーといいます。
固太りの体型で黒髪を後ろで一つに結び、ぶっきらぼうな顔と態度の中年女性。
修法者ですが、里の人間とは交流がなく、さすがにセイル長老と助手のアインスくらいとは連絡を取り合っていますが、それ以外は里にも滅多に姿を現しません。
だから、若い連中はそういう結界が張られていることも知らないし、カミツレの存在もまったくわかりません。
普段は曲水公園内の管理事務所兼農家で、小川の掃除やキャンプ場の手入れ、庭仕事や家鴨の世話などをして暮らしています。
気難しい彼女は人間より自然や動物を相手にしていたいんですね。
あ、ちなみにカミツレのモデルは私です(笑)
ここまで極端ではないですが、こんな暮らしができたらなぁ、と思って過去にあった小編を書き上げました。
作中では瓶詰料理を仕込んだり、オイルサーディンの鰯を華麗に捌くなんてシーンがありますが、これは完璧に理想です(苦笑)
庭でハーブを育てているのは実践していますよ。あんまり料理には活用しないですけどね。
一人暮らしで食道楽なカミツレの元にやってきた青年シュンは、謎を秘めていますがカミツレとも無理なく生活できるできた人間です(笑)
紹介したセイル長老も、後は野となれ山となれとシュンを送り出しましたが、意外にも彼はカミツレを唸らせる育ちの好い青年でした。
シュンがアウェンティヌスへ旅立つときには、埠頭に見送りに行くほど親しくなりました。
カミツレにはとても珍しいことです。
これをきっかけに人と関わるようになったかというと、カミツレはカミツレで相変わらずでした。
でも、シュンのような人間がいるなら、世の中捨てたもんじゃないとは思ったようです。
二年後の夏、再会したシュンは変わらずカミツレを慕って居候したいと申し出ました。
快く引き受けたカミツレ。
少しだけ人生が華やいだことでしょう。




