VOL.84 イサク・アスペクター
シンプルハートディグニティのメンバーです。
本名をイサク・シャクルといいます。
珍しい蒼い髪に吊り上がった赤い瞳、小柄ながら筋骨隆々の熱血野郎。年齢は29歳。
フィリップと同じくNWSにいましたが、以下略。
セライ国のティレニア湖に自生するティレニンシアの花粉のキーホルダー作りなんかさせられたら、そりゃあストレスの行き場がないでしょうよ。
というわけで、そういう仕事が性に合わないメンバーと、新しい団体を起ち上げました。
ただ……せっかく再出発したのに、イサクが本領発揮できる仕事ができたのは、NWSから受注したクイリナリスの空想の里の悪霊退治だという皮肉な結果に。
それまでは代表のヤガミ・エターナリストに倣って、パラティヌスの浄霊稼業のスキルを地道に積んでいました。
急上昇志向の強いイサクは、段階を踏まずに要のところに力を入れたがりましたが、ヤガミに口を酸っぱくして言われます。
「おいしいところだけやろうとするな。どんな物事も小さなブロックから積みあがってきてるんだ。それを省略したらスカスカの物事しか扱えなくなるんだぞ。おまえの場合、やりたがらないことの全部が必要なブロックだと思え。それができないやつに万武の白は修得させん。心してかかれ!」
――そこまで言われて、やっとイサクは基礎から修得していくことを学んだんですね。で、3年後それは実を結んで、ヤガミから万武の白――特にフラッシュシックル(光の鎖鎌)を伝授されて、2年後免許皆伝に。
それを待っていたかのように、クイリナリスでの大舞台が用意されて、喜び勇んで現地入りしたんでしょう。
NWSと5団体の会議の時は、イサクはエスクリヌスの湖底供物の浄化作業にも名乗りをあげていました。
この仕事の方がパラティヌスでやっている浄霊稼業に近いんですね。
本音はクイリナリスでの仕事だろうに、殊勝になったもんです(笑)
でも、同じく両方の仕事を希望していたロバート(ギビングスカイロード)は、イサクの団体の若さと威勢のよさを見越して、自分たちはエスクリヌスの仕事を引き受けることに。
地道に活動しておくものですね。
キーツとの5年もの仲違いも、お互いの立場の弱さを暴露し合って仲直り。
そうやって大人になっていくんですねぇ。




