VOL.80 ヨリコ・ヨコザワ
ノリヒトの妻で農家のお内儀さんです。
コロッとしていてパワフルなおばさんで、ザ・農家のお嫁さんといった感じ。年齢は50歳くらい。
でも、二人の間には子どもがいなくて、ずいぶん淋しい思いもしたようです。
NWSの女子メンバーの着替えをノゾくなど、いい年してスケベ心全開なノリヒトにコブラツイストを決めるなど本当に元気!
不遇を跳ね返すくらいのパワーがあります。
彼女によると、思春期の不安定な時期に童話の里に迷い込んだことがあるとか。
昔は女の子してたんですねぇ。
ノリヒトは作為的なものを感じていますが、ヨリコの場合、童話の里と深く関わらずに真央界に戻されています。
記憶も封じられていましたが、ノリヒトの話がキーワードになって、その当時のことを思い出したんですね。
ミレイを保護対象と認めるために、記憶を呼び起こされた。
つまり、あの『梅の木さま』という童話の童子は、それを知っていたということになります。
そういう小さな小さな魔法が、たくさん生きているからこその童話の里なわけです。
ポールたちもその成就を助けるため、必要な前段階の手続きを演出しています。
魔法が成就した時、人は目に見えない導きと幸せを目の当たりにするのです。
ヨリコがヤスヒコ老人にミレイを養子にしてもらおうと決意した時、説得した彼女の女性としての成熟度が光っていました。
その下地には子どもに恵まれなかった哀しみがあり、農家の嫁として苦労を重ねてきた日々があった。
それがわかったからこそ、ヤスヒコ老人も息子夫婦を亡くした哀しみを訴える気持ちになったのです。
ポールたちだって、ミレイを養子にしようと思えばできるはずですが、その哀しみの部分が欠落していた。
――ノリヒトにそういうことを言っても、親父らしく笑い飛ばすか忘れろとでも言われそうじゃないですか?
肝心なところは抑えてくれはしても。
その点、ヨリコはじっくり話に耳を傾けることが上手なんです。
彼女のおかげでミレイばかりかヤスヒコ老人も、すっかり顔艶が良くなって、幸せな時を過ごしています。




