VOL.8 北端国セライ
パラティヌスの水源であるティレニア湖を擁する国です。
クラウドドラゴン山脈の中の開拓盆地が国土になっています。
人口も3千人程度と少ない、放牧と葡萄園が多い農業国。
城は青い塔屋根の美しい建築物で、石造りのミニチュアのような家々と共に素晴らしい景観です。
フローラは現王、フィドゥーチ15世の王女ですが、母王妃は亡くなっています。
兄妹のいないフローラは淋しい思いもしたかもしれません。
彼女の情熱は舞踊で、先生について幼いころから練習に励み、フラメン(女神の斎官)に選ばれるまでになりました。
他にも趣味は乗馬ですし、かなり活発なお姫様ですね。
領内を父王と馬で巡回しているなんてエピソードもありました。きっとその容姿の可憐さを誇りにしている国民も多いはずです。
領内のティレニア湖は山の中にあります。
ここにはティレニンシアという水質を浄化する植物が自生していて、黄色い花粉はセラピストの間でお守りになっているとか。フローラによると、花粉には浄化作用はないということですから、完全に気分の問題ですね。
世界一の透明度を誇る湖、その上水道は病める人の憧れでもあります。
サバラス老人の孫、マナのアトピー性皮膚炎を治した癒しの水です(『パイオニアオブエイジ~NWSかく語りき~』より)。
サバラス老人は息子夫婦の家の上水道を、セライ国の上水道にねじ変えるという修法をやってのけたましたが、マナは病が完治した恩義を、今度はカエリウスの上水道の改善に取り組もうと考えています。
カエリウスも決して環境活動に手を抜いているわけではありませんが、セライ国のそれと比べると、どうしてもカルキ臭がキツいようです。
恩義を次世代に返してくれたら、セライ国ではよしとするでしょう。
豊かな水はこの国の名産、ワインにも好影響を与えています。
幾つものワイナリーが存在し、世界に冠たる名高いワインは各国に輸出もされています。
それから、牛乳・チーズ・バター、ヨーグルトなどの乳製品のコクといったら!
何度も国際品評会で最高金賞を受賞した高クオリティです。
何となくスイスのイメージですね。
きっと雪も深くて、青い雪山の中のセライ国は最高のロケーション間違いなしです。




