VOL.7 南端国メーテス
パラティヌスの海の玄関が南端国メーテスです。
中央の主街道を底に、左右が階段状になった港町になっています。
主街道を含めない通りが縦に十本、横に六本通っていて、それぞれ花の名前が付けられてる。
主街道を挟んで西街と東街に分かれていて、西街がメーテス宮殿(西端)と昔からの臣下の街、東街は今やメーテスの自治権を握る商人たちの街です――。
レンナの父親のデドロック・モラル氏は、自治省議員をしていますが、東街出身なのに西街に住んでいます。母親のアンジェラが現王の姉(第一王女)の娘で、公爵家出身なんですね。二人は大恋愛の末、結婚したわけです。
二人の結婚には両家を始め、王家側からも商人側からも激しい反発がありました。なかなか子どもも授からなかったようです(『パイオニアオブエイジ~偉業の少女~』より)。
結局レンナは独立して、メーテスの王子ファイアート(はとこ)と共に、レピア湖畔区に住むことに。それは娘に家のことで気苦労をかけたくない、という親心でしょう。
この国にはパラティヌスの万世の秘法の拠点、童話の里が下層(世界の大変革前は上層)にあります。
東街にある曲水公園、そこは管理者によって結界が張られています。……本当はその辺りのことを書いた小編があったのですが、小説投稿サイトを移動した際に原稿を紛失してしまって幻の逸話になってしまっています。
管理者の名前が私の名前のアナグラムだったりして、遊び心満載のストーリーだったんですけどね。本編には一切出てきません。
世界の大変革の後は、結界の必要がなくなったはずです。
東街はNWSの面々がたむろしているのでお馴染みですね。
他にも手工芸の街アルティスタ街やスピリチュアルご用達オカルト村、市民墓地、アモール・ポエータなど都市文化の華やかな街になっています。
メーテスの方が首都キュプリスより人口が多いくらいです。
大きな港湾都市で、港には大小500隻の船が停泊できます。輸出入もここで行われ、倉庫街や造船所も完備。
ちなみにビーチは、マヌカ駅から分岐するサラセニア海浜線に乗って、西へ抜けるとサラセニア海浜公園があり、その中に海水浴場が存在します。ファイアートはサーフィンが趣味らしいですが、シーズンともなれば海水浴客で芋洗い状態になるのが不満なようです。
サクシードとレンナもこの街で出会いました。
サクシードもきっとこの街が気に入ったことでしょう。
海風を感じませんか?




