VOL.6 レピア湖畔区バッソール町
レピア湖畔区の北、バッソール町にレンナの下宿『シンパティーア』はあります。
湖岸に建つシンパティーアは四季を通して大パノラマが広がってるんですよ。
近くには商店街もあって、生活に必要な物はすべて揃います。
首都から徒歩45分、電車は二駅で首都と利便性の高い町です。
しかも一軒当たりの敷地が広い……高所得者か資産家の住む町といったところですね。
レンナは14歳の頃から下宿を営んでいます――。
ウィミナリスでの留学経験と万世の秘法の修法者ともなれば、社会的信用がついてくるんですね。
表向きは南端国メーテスの名門、モラル家の息女というのが効いているんですが。
国家要人のフローラ王女が住んでいますから、警備は24時間体制。
どこぞの王子が湖岸一周マラソンに連れ出して、警備が動いた、なんてこともありましたよね。
パラティヌスいち安全な下宿だと笑うレンナを、サクシードが瞠目してましたっけ。
挙句、外事貢献組織『パイオニアオブエイジ(POA)』執行部の本拠地となってしまうのです。
下宿上層(世界の大変革以降は第一層)の因果界では、模擬試合やら長官との手合わせなど行われてしまうし、割とマルチな対応が可能ですよね。
もちろん、家屋敷がない因果界では、お忍びデートにも最適(笑)
レピア湖畔区を一周して辺りを下見していたサクシードは、しっかりレンナの予測を上回る行動がとれたのでした。ちゃんちゃん。
ファイアートは寸劇をするほどアクティビティですし、ロデュスは彫刻のアイディアに事欠かないようですし、ラファルガーも近くのサンドプッセ川の生態レポートに余念がないみたいです。
レンナとフローラは料理に趣味など、多方面で刺激を与えあっています。
サクシードも自分がどんな役割を果たすのか楽しみだと思ったようです。
ストイックに臨時警備士の仕事一筋できた彼には、想像を上回るほどの自由度の高さでしょうね。
恋に仕事にクリエイティブになれることでしょう。
――たまには思わぬこともありますが。
大方はレンナの裁量で何とかなるのでした。
下宿の話だけでエピソードがじゃんじゃかできますね(笑)




