VOL.77 シエナ・プレイナー
NWS4班のメンバーです。
本名をシエナ・オルクスといいます。
薄い茶色の髪に茶色の瞳、スポーツが得意そうな引き締まった体に、小麦色の肌で気の強そうな顔立ちの女性です。
年齢は27歳。
女性メンバーだけで働いている時に、妊娠が発覚してうろたえてしまい、パティから怒られるといった役どころ。
彼氏との付き合いを双方の両親から反対されて、自信をなくしていたところに妊娠騒ぎ……。
そりゃあ強烈に不安がりますよ。
パティはパラティヌスの法的サポートの万全さを挙げて、弱気になるシエナを叱っていましたが。
そういう問題じゃないでしょ。
両親に反対されたから二人で生きていきます、というほどドライじゃない。できることなら付き合いを認めてほしくて、そして赤ちゃんができたのを一緒に喜んでほしいから悩む。
そうしてもらえる自信がないから、辛くて悲しい。
だから、一人で抱えきれなくて泣く……そういうことでしょ。
その気持ちを見越してオリーブもトゥーラも、デリケートな問題であることをパティたちに知らせました。
カピトリヌスの難民の出産事情も交えて、彼らを取り巻く困難な状況がわかりましたが。
それは実際に地球のどこかで起こっていることです。
平和で医療体制がしっかりしている日本にいると、こういう他国の現状については知りえないですよね。
でも、ちょっと興味を持って文献などを読めば、情報は溢れるようにあるんです。
できたら行動を起こしたいという人には、募金などの送り先も必ず載っています。
一人の力はわずかかもしれない……でも確実な一歩ですね。
遠くばかり見なくても、日本にしても自然災害などで被害が出ているという方は、そちらに重きを置くこともできます。
お互いが別々の人間だから、ベクトルが違う。その方向性が折り重なって、重層的な支援になる。
私はこの自由な選択こそが、気持ちだと思っています。
シエナは仲間に勇気づけられて、母親になる決心をしました。
悪戯に不安になるのを止めたのです。
すると問題は小さくなり、今では願った通り祝福されています。




