VOL.71 アヤ・アスペクター
NWS6班のサブリーダーです。
本名をアヤ・バスティスといいます。
スレンダーな体型に黒のショートカット、黒縁眼鏡、地味な顔立ちながら知性の切れ味抜群の大人の女性です。
ランスが班の情操面を受け持つなら、アヤは事務手続きを一手に引き受けています。
コノミのように特殊な過去を持つメンバーがいても、アヤに任せておけば何の問題も起こりません。
ランスは安心してコノミのケアに徹していられるわけです。
頼もしい右腕として支えてきたアヤに、ランスは穏やかな愛情表現をしてきました。
即ち、目を見て微笑んだり、アヤのためだけに都合をつけたり、手紙を書いたり、本を貸し借りしたり。
陽だまりのようなひとときをたくさんたくさん贈り合ってきたのです。
横恋慕する形になったパティが、二人の関係に全く気づかなかったのは、自分のアプローチに夢中だったため。
そんなパティを邪険にすることなく接してきたアヤは、パティが太刀打ちできない相手です。
アヤ自身も子宮の病気で子どもを産むのが難しいとあって、健康なパティのアプローチには心騒いだことでしょう。
その微妙な心の機微を読んで、ランスはアヤを包み込んできました。
だからアヤもパティに女らしい意地悪をしなくて済んだのです。
ランスが言うように、若さでは補えない女性としての実力が備わっているから、魅力的なんですね。
ポールやトゥーラを上回る料理の腕前は、これから教区の人々のために活かされるでしょう。
グロリアスポスタリティのブルーブリーズブランド事業に、パスクア織の職人の手を借りて参加してもらった時も、アヤの事務処理能力が発揮されました。
職人ならではのアイディアや要望をまとめ上げ、織布の依頼主の神話の里や、納入先の降霊界を橋渡しする仕事が彼女を待っていたんですね。
もちろん、万事滞りなく職人が100%実力を出し切れるような環境と作業管理体制が整えられた。
以後、アヤ・バスティスの名はNWSの枠を超えて広まることになるのでした。
やりがいのある仕事に、アヤの抱負は膨らむばかりです。




