VOL.51 民話の里
カエリウスの上層(下層)、因果界にある万世の秘法の拠点です。
東側にある首都マーチから見ると、南西の町ウェスタ、その野営地に結界が張られています。
カエリウスの東の国境は、カピトリヌスに隣接しているため、封鎖された最前線があるところ。
国の軍事力はここに集中しています。
陸軍の他、POA、万武・六色の皆伝者も詰めている、物々しい雰囲気が漂うところです。
徴兵制度で集められた成年男性は、エスクリヌスと同じように最も適した六色の一つを習得し、戦地に駆り出されます。
NWSのリーダー、タイラーがそうだったように、一色のみに熟達するようになるんですね。
彼らは民話の里を拠点とせずに、マーチの陸軍基地を足掛かりにしていて、国内の環境修復の仕事には携わりません。
その仕事に就いているのは、老齢の修法者ばかり。
過疎化する地方の問題と共に、後継者不足に喘いでいます。
カピトリヌスの負のエネルギーを優勢に浄化していた炎樹の森が、どんどん衰弱して問題を孕むようになった。
NWSはナラ枯れを食い止めるために呼ばれましたけど、本当は森の浄化力が回復するまで手を貸してほしいんでしょうね。
結局、世界の大変革の準備のため、NWSはパラティヌスに帰還し、代わりに現地の修法者のサバラスが ”コールドスリープエアリー”という修法を施した。
それによってナラ枯れを引き起こすカシノナガキクイムシは全滅、当面の危機は去りました。
NWSは世界の大変革後に炎樹の森を再訪。
ナラ類一本一本に”ツリーリジェネレーション”を施したんでしょう。
世界の大変革は、炎樹の森に流れてきた負エネルギーの大半を減殺しましたから、作業に危急性はなかったはずです。
国境を封鎖していた若人たちも地方に戻ったでしょうから、虹球界への移住計画を進める傍ら、環境修復の仕事に従事するんじゃないですか。
ここ数年、炎樹の森の衰弱に頭を悩ませてきたおじいちゃんたちの皴も伸びますよね。
暗い影を背負ってきたカエリウスに奇跡が起こりました。
この困難を乗り切った功労を手に、彼らは虹球界へと旅立ちます。
その経験は新世界の防衛対策の要となることでしょう。




