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どんの創作ノート  作者: どん


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44/75

VOL.44 クイリナリス

真央界の北東、3千メートル級の世界の尾根、アルペンディー大山脈の山麓に広がる農園の宮廷国です。

首都はファットリア、パストラーレ宮殿を中心とした町づくりがされています。

人口は約二千万人――世界人口の28%に当たります。

この国の主力産業はもちろん農業。150%の食料自給率を誇ります。

守護神は農耕神サトゥルヌス。

宮殿がある丘に降臨し、農業によって国造りせよと宣ったとされる農業文化の導き手です。

しかし、そうは言っても起伏の険しい山地のこと、開拓は容易じゃなかったことでしょう。

ラファルガーの出身国ですが、彼の鉄の心臓もこの国の傾斜の著しさからきているものと思われます(笑)

サクシードもクイリナリスのオークラ領という米の産地で臨時警備士をしていたようですが。牧歌的なこの国の雰囲気に惹かれて、休みの日には農家の手伝いなんかもしたんじゃないでしょうか。

後継者問題など抱えているものの、国土から上がる収穫物の盤石さは他の追随を許しません。

それにサトゥルヌス神からの託宣で指示を仰げるとなれば、その豊かさにも納得がいくというものです。

豊かな恵みは豊かな空想を育む。

クイリナリスは優れた物語の舞台なため、数多くの文豪たちが生まれた国でもあります。

特に農業をテーマに扱った物語は秀逸です。

だからなのか、この国で生まれた空想はただの想像の産物ではないんです。

隣国のカピトリヌスから流れてくる負エネルギーを素に、クイリナリス国民のたくましい想像力が合わさって、世にも巨大な化け物が因果界を騒がせるようになった。

負エネルギーが流れてくること自体が国の弱体化を意味していますが、クイリナリス国民は毎夜化け物に夢で脅かされるようになり、鬱々とするようになってしまったのです。

空想の里がその退治に頭を悩ませるようになり、パラティヌスのNWSに外注することが決まって、シンプルハートディグニティが派遣された。

世界の大変革後は化け物も一掃されたと思いますけどね。

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