VOL.36 因果界
現実世界(真央界)と映し鏡の世界です。
世界の大変革までは真央界の上層にありましたが、その後は第一層となり、映し鏡の関係も遮断されました。
万世の秘法と呪界法信奉者の二大勢力が約半世紀火花を散らしてきましたが、世界の大変革を機に呪界法信奉者に譲渡された――はずでした。
実際には、有限になった因果界の環境資源の扱いに、万世の秘法側が手を貸している状態。
そういったすべての技術や資料はすべて万世の秘法が押さえているからです。
呪界法信奉者はこれまで真央界のにある物を略奪することしかしてこなかったので、自分たちで世界を管理する術を持ってないんですね。
そんなわけで食料を拵える農業や牧畜などの第一産業も、家を建てるための建材作りも一から手探り。
結局、童話の里などの七つの里を中心に集落を作るしかなくて、生活に必要な物は万世の秘法から作り方を教わる、という図式が誕生しました。
生命の樹が監視しているので、略奪そのものが無効になってしまうんですよ。
因果界に堕ちたアウトローの皆さんの苦労たるや、相当なものです。
因果界が映し鏡の世界だった頃にも、町や道路などの人工建造物までは反映されていないのでね。
どうしてかというと、因果界はエネルギーの世界なんですよ。
正エネルギーと負エネルギー、二つがせめぎ合ってる。
だから、人工建造物は完全に異物ということになるんです。
例えば川を見てみると、流れそのものは運動エネルギーがありますから反映される。でも、護岸にコンクリートブロックなどの人工物が使われていれば、因果界の川岸には植物が生えてこない土壁が反映される、ということになる。
そういう自然界にはあり得ない不自然な世界だったわけです。
真央界の方は万世の秘法がいろいろ梃入れするでしょうが。
因果界も真央界のような有限の世界になったので、住人次第で不自然さも解消されるはずです。
さて、どうなることやら。




