VOL.35 万武・六色
万世の秘法が用いる闘技の名称です。
六大精霊界(光・風・水・闇・地・火)の力を借りて、その特性に応じた闘技の系統があります。
六色、というように、それぞれの精霊が色分けされていて、
光=万武の白、風=万武の銀、水=万武の青、闇=万武の紫、地=万武の緑、火=万武の赤
と呼び表す。
裏を修法行した修法者であれば、万武・六色すべてを使いこなせることになっています。
テロ活動が活発化していた神界暦2970年代頃までは、POAが発足するまでの急場の策として、軍入隊者には一色、つまり一つの精霊界の使役を目的とした即席戦闘員が増員されました。
万武の赤のみの修法者であるサクシードもその一人というわけです。
彼らは一色のみでも修法者を名乗れましたし、太陽の峰や月の洞へも往来が可能でした。
だから、六色の応用が効かないだけで、戦闘員としては手練れにもなれるわけです。
おそらく世界の大変革後、彼らは裏の修法行ができるウィミナリスに押しかけたか、POAに配属されたんじゃないでしょうか。
新世界虹球界に新設される防衛軍への入隊希望者も多いんでしょうね。
万武・六色の免許皆伝の数は――一万人いるかいないかだと思うので、大変希少な存在です。
その大部分は内戦やテロが頻発しているカピトリヌスかエスクリヌスに投入されています。
国境の水際で呪界法信奉者を叩いているウィミナリスとカエリウスでは、それぞれ百人程度が配備。
この二国では国境を隔てる壁のようなものは存在しないので、交代で修法陣を張っていることになるんですね。
その要員が都合百人。
レンナが広大な炎樹の森に修法陣を張ったように、一人でも十分な土地がカバーできますからね(『パイオニアオブエイジ~NWSかく語りき~』より)。
国境も事情は変わらないということになります。
時には尊い犠牲もあったことでしょう。
名もなき英雄たちは戦地から銀霊鳥になって羽ばたきました。
彼らは世界の記憶に刻まれているに違いありません。




