VOL.32 七大神器
七宮廷神界に伝わる神の法を代行する聖なる道具です。
光の王冠、風の聖剣、水の聖杯、闇の創世記、地の聖穀、火の聖槍、そして天窓の鍵の七つ。
2975年頃までは、第三層降霊界チャイトヤ(カピトリヌスの上層)に納められていました。
ところが、レンナが起こしたグランドクロス事件以降、チャイトヤから消失してしまった(『パイオニアオブエイジ~偉業の少女~』より)。
そして五年後、世界の大変革へ動き出した時、天窓の鍵はレンナが。さらに他の神器は六つの異世界にあると、生命の樹の託宣が下ります。
天窓の鍵は、名のない力の衝突に備えて、生命の樹が人類に下賜したものだった。
それにグランドクロスも他の神器もこの時のために、地に下ったり異世界に移動したりしたわけです(『パイオニアオブエイジ~NWSかく語りき~』より)。
そのことを生命の樹がいろいろレンナに説明しなかったのは、神の法を円滑に進めるため。
暴くのはレンナの仕事じゃないんですね。
導くのは万世の占術師ウェンデス、そして降霊界内宮フローラの仕事ですから。
七大神器は長いこと七宮廷神界の至宝とされてきましたし、只人が扱える代物ではありません。
グランドクロス事件に象徴されるように、人外の力を持った神の道具なので、チャイトヤに厳重保管されていたわけです。
それを勝手に持ち出して、あろうことか少女に預けるとはあってはならないことですよね。
生命の樹はそれができるんです。そして時至るまで待っていた――。
レンナは天窓の鍵を幸せの鍵だと云われて、ずっとそうだと思っていた。
だから、生命の樹に口止めされていたこともあって、ウェンデスやフローラに打ち明けたり相談などはしていないんですよ。
二人は――天窓の鍵の存在を知っていたでしょう。
でも、正面切って明らかになるまで口を閉ざしていた。そういう深慮が二人の立場には必要なんです。
やがて時は至り、大成就が待っていた。
それがすべてです。
七大神器が必要になるような大事件は数年のちの話です。
この時はサクシードが鍵を握っています。




