VOL.29 四大自然
七宮廷神界を囲む人類未踏の地です。
北は太陽の峰、東は暁の地平線、南は宇宙の海、西は星の野原と呼ばれています。
それぞれ対応する自然は、アルペンディー大山脈、チュールブ平原、ティアドロップ大海、パラディングス大樹海。
この四大自然の境界域になると、人類は往くことができても、七宮廷神界に戻ってこれなくなるんですね。
だから、中央の大地に閉じ込められる格好になるわけです。
真央界ではその法則が働いていますが、因果界では万世の秘法の位階者に限って自由に行き来できるようになっています(『パイオニアオブエイジ~偉業の少女~』より)。
『偉業の少女』で、呪界法信奉者がミサイルで暁の地平線への一点突破を狙っていますが、結界が三重に張られている上に修法者の修法もあって実現したことがありません。
暁の地平線は冥界で眠りについていた魂が、再び人界に戻ってくる生誕の地。
呪界法信奉者はその仕組みを破壊して、世界からの脱出を試みていました。
閉塞された一方的な世界から逃げ出したかったんでしょうか。
太陽の峰は万世の秘法の道場で、山岳修業ができます。
裏の修法者のみに拓かれた厳しい環境下で、サバイバル能力を身につけます。
宇宙の海は生命の揺りかご。あらゆる生命の起源を辿ることができます。透明度が高いので、真央界の空に水族館のように映ることがあるとか。
星の野原は魂の終着の地。銀霊鳥が降り立つところで、大樹海の果てにあります。ここに住む賢人は位階者の中でも選ばれし者という設定になっています。
四大自然は生命……魂にとって偉大な役割があるんですね。
万世の秘法は神々に代わって管理してきました。
半世紀に渡る監視期間のあいだ、神聖にして侵さざる四大自然が人類に牙を剥いたことはありません。
ただ冷徹に侵略を阻んできただけです。
そこを旅することは人類の見果てぬ夢でした。
数多くの創作がなされましたが、真実は世界の大変革前にも霊能者たちによって明らかにされています。
それを信じるか否かが位階者とのほんのわずかな差だったのです。
信じる者は救われる。




