VOL.18 万世の秘法
超常能力者たちの団体で、よく思想というふうに言い表します。
光・風・水・闇・地・火の六大精霊界の力を使用する技術=修法を操ります。
彼らを位階者と総称し、最高位の修法者、準じて鳥俯瞰者、平面者、方向者の四位階があるんですね。
そして裏と表があり、裏は万武・六色という闘技。表は環境修復技術ということになっています。
サクシードは裏を、レンナは表と裏の両方、NWSは表のみということです。
位階と修得した技術によって、仕事内容も変わってくる。
だから、サクシードが環境修復の仕事をしようとしてもできないし、NWSは闘技の心得がない、ということになります。
童話の里の団体の一つ、シンプルハートディグニティが万武の白という光の闘技を身につけていますが、あれも大局的に見ると環境修復なんです(『パイオニアオブエイジ~NWSかく語りき~』より)。
つまり、環境修復にも動と静――アクションと通常労働の二つが存在していることになります。
組織はパラティヌスにある修法者統括本部を頂点に、七宮廷国に存在する「~の里」と呼ばれる拠点。作中には登場しませんが、最前線には兵士の詰所もあるでしょう。
POAは万世の秘法の傘下ですし、この世界の軍隊というのは万武・六色の戦闘技術を身につけているのが慣例ですから、末端まで浸透しています。
サクシードたちPOAの訓練生が、ある日を境に万世の秘法を開示されるのも段階を経てのことです。
こうして、有識の戦闘員を増やすことで、万世の秘法は呪界法信奉者に数で勝ってきたんですね。
一方の呪界法信奉者は、月の洞という万世の秘法も道場にしている因果界の地下世界で、位階者を誘拐してきた。一般人を洗脳するより、位階者を籠絡する方が後に戦闘員にするのが簡単だと思われていたんですよ。
アジトに連行されてしまえば、悪精の世界で、六大精霊界の力が使えなくなりますから、絶望しやすい。
じわじわと社会への憎しみを育てていくわけです。
そんなことが約半世紀続いてきたんですが、世界の大変革後は生命の樹の創造エネルギーによって悪精は雨散霧消してしまった。
あとはゲリラ化した呪界法信奉者を抑え込むだけ。
万世の秘法は総力戦をせずに勝ち星を挙げた、ということですね。




