どなた様?
教室に戻り席につくと周りから鋭い視線を感じた。なんか怖い…
早速装飾ゴッテゴテのお嬢様?×3名が私に近づいてきた。すごい…ニッコニコの笑顔だ。これぞ社交界スマイルってか?
「貴方、お名前は?」
はぁー、出来ればお貴族と仲良くしたくないけど…まぁしょうがないか、変なことして目立つ方がやだし。
「ローザです。あなた方は?」
無難に名前を聞いてみた。覚える気ないけどね!
「まあ!貴方、イリーナ様のことご存知ないですの?とても首席とは思えませんわ!」
いやいや、人の名前知らないだけでそんなこと言われる筋合いない気が…
「ひどいわ…私のこと知らない人がいるなんて…ぐすっ」
そんなことだけで泣かれても…
ってか私は?私貴方達に知られてないんだけど?泣いてもいいんですか?
無言でお嬢様方を見つめていると
「もう、仕方がありませんわね!今回は特別に教えて差し上げるわ!イリーナ様はこの国で1番影響力のあるセリーヌ公爵家の長女ですの!!」
何故か本人ではなく後ろにいるお二人さんが威張っている。
「へー、そうなんですか…」
と、空返事をすると
「な、貴方!イリーナ様は身分がお高いのですよ?」
あーあ、面倒くさ!
「それがどうしたんですか?この学校は身分ではなく実力主義です。あまりそのような事を仰っていたら後で大変なことになりますよ?」
私がそう言うときっ!と睨んできた。おぉ怖い怖い…
「そういえば貴方ローザって言ったわね?王女様と同じ名前なのね、羨ましいわ!」
イリーナがトンデモ発言してきた!
危ない危ない、私が王女ってことバレてないよね?入学そうそう気づかれたら私のウキウキ学園ライフが台無し!
「そういえば、ローザ様とは同い年よね?やっぱりローザ様は王宮でお勉強されるのかしら?王宮…1度でいいから行ってみたいわ!きっとお部屋も廊下もゴージャスでお庭も広くて綺麗に整えられてて……」
頭の中お花畑だなこの人
そんなにいいとこじゃないって…
「そ、そうですね…」
「貴方、家名はなんて言うんですの?」
げっ、どうしよう。本名言ったら完全にアウトだよね…こうなったら、よし!
「家名は…ありません」
「まあ!平民ですの?汚らわしい!イリーナ様に近づかないでくださる?」
いやいや、近づいて来たのはそっちですよね?まあ、ごまかせたから良かったことにしよう。
「はい、ですがここは私の席なので退くことは出来ません。」
「では、私達に退けと?」
「はい。」
「なんてこと!平民のくせにイリーナ様に退けなどと…」
そんなことをしている間に先生が戻ってきた。
「そこ!席に着きなさい!」
先生がそう言うとイリーナ一行は自席に戻っていった。マーク先生ありがとう!
うぅ…教室に戻ってきた時よりも人の視線が痛い気がする。
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