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驚天動地からの瓢箪駒…なのか?
どんなにグリセルダとジゼルが首を傾げようとも軍、武にかたむいている客船(あくまで言う)にて乗船、3日後日、使者を迎える。
「殿下にてはご機嫌如何でしょうか。…もう間もなくバルバッツア国、港湾に着きますが…」
遠慮がち、と捉える、言えど事前にスケジュール、また、ララ達にも確認していたグリセルダ等に不備があるはずもなく完璧な装いの出で立ちでにこやかに頷いて見せた。
「…ではこちらに…」
使者バッセルは恭しく片手を引くと、だがグリセルダの手を取るでもなく頭をあげると歩んだ。
グリセルダは首を僅かに傾げたが黙って静静と先導に従って歩を進めた。
う…わぁ…すごい!…すごい!これ、たぶんすごい!
客室を出、歩んだ先拡がった光景に若干怯んだグリセルダ、だが、使者達が平然とした様子なので慌てて表情筋を作り…にこやかであろうように持ちなをした。




