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『私』について。

まだ考えてます。

結構短めな気もしますが、キリが良い(多分)ので。


 私のカミングアウトが済んだところで、過去について話したいのだが………いかんせん、私は諸事情により途中退場した身である。

 過去についてのみ語ったところで、それは不完全なものにしかならない。

 何故なら、私が死んだ後も主人公たる“彼女”やその他大勢は当然生きているのだから。


 ………何が言いたいのかというと、私の過去と合わせて、ゲームについて詳しく語らせていただきたい、ということである。


 というのも、私はゲームシナリオ中で途中退場しているのだ。

 当然のことながら、その後の記憶を持っているわけがない。

 つまり、私の過去とゲームを合わせて語った方が、より詳しく説明できるだろう、ということである。



 とは言え、どこから説明すれば良いものか。





 ………うん、とりあえず、私について説明していこう。



 私は探偵を担う一族の娘だった。

 この家は何故か皆お人好しばかりで、私も例に漏れずかなり理想的な性格をしていた………らしい。


 この“らしい”というのは、一般的にそう受け入れられているらしい、という意味である。

 実生活では勿論のこと、ゲームの感想を書き殴ったブログ等を覗き見るても、多くの人が私を受け入れる発言―――「お嬢は神><」「お嬢何故死んだし!?」「お嬢が最萌」「寧ろお嬢を攻略したかった」「お嬢死なすとかライター鬼」「お嬢生存ルートこそが真のハピエン」―――をしてくれている。

 あ、ちなみに私の生存ルートだが、ゲームにもそんなものはなかった………。



 ………とまあそんなことは置いておいて。

 私が高評価を受けたことについてなのだが、私自身はごく当たり前のことしかしたつもりがない。


 私からすれば、かなり欲望に生きてたと思う………主に事件関連で。

 私を含む一族全員(ゲームには私と父しか登場しないが)が、知識欲の固まりだから、自分の興味のあることに対する意欲が凄い。

 私の場合、平時は寝食を忘れて読書(マニアック性の高いものを除いてオールジャンル大丈夫だった)に励み、事件が起これば脇目も振らず情報収集する(解決させるかは状況次第だった。何事にも秘匿しておいた方が良いことはあるし、そのくらいは私にもわかる)、といった感じだったので、色々な人に心配され、特に主人公にはよく怒られた(主人公が令嬢に怒るシーンはゲームにもあった)。


 そんな困った性質の私たちだが、逆に言えば、それ以外のことにはあまり興味がなかった。

 興味がないからといって放置するわけではないが………やっぱりあまり気にしなかった。

 さらに、自分が多少迷惑を被っても、ほとんど咎めなかった(ここら辺が高評価の原因だと思われる)。

 ………私から言わせて貰うと、自分たちがダメ人間(各々のスペックは高いのに、それを全く使わないのだ)であることは自覚していたので、多少迷惑をかけられたくらい、自分たちが普段かけている心労に比べれば何ともないと思っていただけなのだが。



 ――――――とまあこのよう(私的には)問題児だったわけだが、人間関係は良好だった(せめてこのくらいはちゃんとしよう、という一族の方針だった)し、むしろ不思議なほどに好意的だった。

 勿論主人公との仲もかなり良かったし、彼女のゲームでの攻略対象達とも穏やかに過ごせていた。





 では何故、私は(あまり考えたくはないのだが)毒殺されたのだろうか?



今回は『私』の自己紹介的な感じです。

でも名前は出ないw

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