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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
第6章:リスリーの気持ち

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第73話 親友との再会

「トオル! これまで色々ありがとう! 助かった!」


「何だかだいぶ長い事会って無かった気がするな!」


 そして思わず俺たちは抱き合っていた。

 オーバーかもしれないけどさ。


 トオルにはメチャメチャ世話になったんだ。

 コイツが王国側に上手い事言ってくれたお陰で、今のようにここに舞い戻って来れたし。


 外の世界で独自でハゲを倒す準備を整える余裕を貰えた。


 その気持ちで、思わずやってしまい。

 トオルの方も別に嫌がらず、普通に抱擁に応じて受け入れてくれた。


 そのまま、走れメロスばりの友情の抱擁を続けていると


「ええと……無事に戻ってくれて良かったです村田君」


 トオルの彼女の岩戸さんが、トオルの後ろから少し戸惑いを感じる声で言って来て。

 そこで俺たちは抱き合うのを止めた。


 ……自分たちの行為に対する他人の目を感じたら、急に「これは異様に映るんじゃないのか?」と思ったんだ。

 あと、相手が男でも自分の彼氏と抱き合われるのは何か嫌なのかもしれない。

 俺は女性じゃないから想像でしか無いけどさ。


 で、誤魔化すように岩戸さんに


「今、2人はどこに住んでるんだ? 一応家を貰ったってトオルに聞いてるけどさ」


 急激な話題転換。

 どのみちここで込み入った話は出来ないし。

 王城の中だしな。


「ええ。お屋敷を1つ貰ってます。しかもお手伝いさんつきです」


 俺の言葉に、岩戸さんが答えてくれる。

 お屋敷か……


 待遇、すごくいいな。

 一応トオルに聞いてはいたけど。




 その他色々な帰還手続きをやり終えて。

 俺たちはトオルの屋敷に案内された。


 移動は馬車だ。


 多分、トップクラスの待遇なんじゃないのか?

 それはトオルの屋敷に辿り着いたときにほぼ確信した。


 トオルの屋敷は俺たちがイメージする一戸建ての3倍の敷地面積があった。

 屋敷という名がしっくりくる。


 建物としての外観は、洋館らしくて。

 レンガで造られていて、白く塗装されてる。

 シルエットは左右対称構造。

 中央に玄関の黒いドアがあった。


 だから俺は


(多分、大谷さんはソウジのことを忘れたわけじゃない)


 それを思った。


 きっと埋め合わせで、ソウジの友達だったトオルの待遇をここまで良くしてる。

 俺にはそうとしか思えなかった。


 でも、だったら……


 何故大谷さんは、ハゲに膝を折って従ったんだろうか……?




「お帰りなさいませ。ご主人様方」


 屋敷に入ると、年配女性のお手伝いさんがトオルたちに頭を下げてきた。

 俺たちの母親くらいの年齢の女性だ。


 普通体型のおばさんが、黒い使用人風の衣装を着て礼をしている。

 我が子と言っても差し支えないような少年少女である俺たちに。


(お手伝いさんって言われたから、可愛いメイドさんを一瞬想像したんだけど)


 違った。

 で、内心ちょっとだけガッカリした。


 けど


(あっ、ひょっとしたら……)


 ここの使用人、貴族の方から人を回しているのかも。

 今の挨拶日本語だし。


 思えば……

 この国、下級貴族だと生活レベル庶民と変わらないわけだしさ。


 そこから色々と想像する。

 あくまで想像だけど……


 この人、下級貴族の家の女性で。

 年配なのは、トオルと恋愛関係にならないようにという配慮かも。


 トオルには彼女である岩戸さんがいるわけで。

 それで使用人と恋愛関係になったら、面倒なことになるよな。


 ……ここら辺も、大谷さんが気を回してくれたのか……?


 確認をしに行ける状況では無いが、色々考える。

 色々。


 そして屋敷の内装を見回す。

 赤い絨毯に、白い壁。

 調度品の壷や、絵画。


 絵画が女性の顔が見えず手と腰回りをアップにした面白い構図で。

 そこに芸術性を感じて、この屋敷の品の良さを感じて見入りそうになったとき。


 俺はトオルに言われた。


「部屋は空いてるところを好きに選んでくれていいから」


 ……そう。


 今日から俺とリスリーは、ここに住むことになったんだ。

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