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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
第6章:リスリーの気持ち

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第72話 ノーザリア語講座と再会

「ええと、以前お教えしたことはどの程度覚えていらっしゃいますか?」


 王城の待合室みたいな場所で。

 俺とリスリーは長椅子に並んで座って人を待つ傍ら、ノーザリア語講座をはじめていた。


「ええと、文法が日本語と違ってて……」


 確か主語の後に動詞が来る形式……

 俺のイメージとしては英語が近い。


 そういう話だったはずだ。


「自分や私を意味する言葉が『イア』で、アナタやアンタにあたるのが『ウオー』だったっけ」


 他はあまり覚えていない。

 自分の物覚えの悪さに後ろめたさが湧いた。


 でもリスリーは


「日本語ばかりで会話していて、そこまで覚えて下さっていたなら上出来だと思います」


 その程度しか覚えてらっしゃらないんですか、なんて言わなかった。

 ……これ以上失望させるわけにはいかない。


 本腰で覚えないと。


 俺個人は、学校の成績はそれほど悪くなかった。

 無論、ソウジと比較したら全然だけどさ。


 だから頑張ればやれるはず。


「ええと、ノーザリア語にも文字あるよね? 当たり前のこと聞くけど」


 俺はそう言って、前から少しだけ気になっていたことを訊ねる。

 俺のその質問に


「ええ。当然です。ノーザリア語は28文字の文字で表現します」


 13文字の母音文字、そして14文字の子音文字。

 あと、たった1つの撥音文字。


 その、計28文字で表現するらしい。

 母音が13個もあるのかよ。

 多いな。

 日本語だと5つしか無いのに。


 そう思ったけど


(そういや中国語だと母音が36種あるとか、前にソウジが言ってたな)


 何でもかんでも、日本基準で考えるのは間違いだよな。

 ノーザリア語だと母音が13個あって、日本は5つ。

 それだけの話。そういうもんなんだよ。


 だから俺はそのままリスリーに


「あとでその文字教えて。あと、書き物をするためのノートが欲しいな」


 そう切り出した。

 だけど


「ノート?」


 不思議そうに訊き返してくるリスリー。

 ノートって言葉は通じないのか。


 だから俺は言い直す。


「メモ帳……帳面、記録取るための紙の束だよ」


 その俺の説明に


「ああ、ゼドックのことですか」


 リスリーは合点が行ったという風に、人差し指を立てて答えてくれる。

 ノーザリア語ではメモ帳関係をゼドックって言うんだな。

 なるほど……。


 紙はこの世界、普通にあるみたいなんだよね。

 貴重品としてではなく、普通に。

 消耗品として考えて良いレベルで。


 その証拠に、こないだのドラゴン討伐目的のダンジョン攻略で、セレーネさんがマッピングで紙を普通に使ってたからな。


 だからあるはずと踏んだんだけど。

 メモ帳。


 そうか……。

 ゼドックって言うんだな。こっちでは。


「ゼドック、安物だったら大体いくらくらいなの?」


「ええとですね……」


 そしてリスリーから、一般的なゼドックの値段がいくらくらいなのか。

 それを教えてもらう前に


 この応接室の扉が開いたんだ。

 ガチャッ、と。


 そして


「よお! マサヤ!」


 この部屋に入って来た。

 久しぶりにナマで見る顔。

 俺の胸が熱くなる。


 今となってはたった1人の俺の親友……

 爽やかな笑顔のイケメン。


 ……トオルだ。


 隣に小柄で大人しく、真面目そうな女の子……彼女の岩戸さんを連れて。

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