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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
第4章:襲撃して来るクラスメイトたち

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第54話 レイコ様

 大谷さんの出現で。


 コバルとゴワケの顔色が変わった。


 一瞬で血の気が引いた。

 そして


「違うんです!」


 ゴワケが媚びる笑顔を浮かべて手を広げた。

 何が違うのか分からないが、流石に分かる。


 コイツ、言い訳をするつもりだ。

 大谷さんに。


 だけど


「時の王の十二の剣よ」


 大谷さんの声が響く。


 その声に呼応するように大谷さんの周囲に光が生まれ。

 そして大谷さんの周囲に同時に出現する12本の剣。


 その1つ1つが伝説の剣と言ってもいい作りだった。

 豪華絢爛、荘厳。

 そんな言葉の似合う剣だった。


 そんな剣が


「かかれ!」


 大谷さんのその言葉と同時に。


 一斉にゴワケに向かって降り注ぐ!


「ぐぎゃああああああ!」


 ゴワケの悲鳴が轟いた。


 降り注ぐ剣の1つに、狂戦士の斧を持った手首を切断されたのだ。


 そして11の剣で体を何重にも串刺しにされ、ゴワケはガクリと膝をついた。


「ごおおおおおお……」


 ゴボゴボと血を吐きながら涙と鼻水を垂れ流すゴワケ。


「リンコ!」


 コバルが悲鳴をあげた。

 そして


「大谷! やめてくれ! お願いします!」


 そのまま手をついて土下座をはじめた。


 ……あのコバルが。


 傲慢で邪悪で、どうしようもない奴が。

 真っ青になって震えあがり、土下座している……!


 俺は動けなくなった。

 話には聞いていたけど、実際に目で見たことが信じられなかった。

 それぐらいの衝撃。


 しかし


「レイコ様と言い直せ! コバル!」


 大谷さんの怒声。


「レ、レイコ様お願いします……! このままじゃリンコの奴が回復する間がありません……!」


 ぶるぶると震え、涙声をあげるコバル。


 だが大谷さんは


「……お前たちには私が戻ってくるまでの見張りを命じたはずだッ! この状態は一体何!? 説明なさい!」


 全く取り合わず、怒声をあげた。


 ……ゴワケに突き刺さっている剣は、1つも胸は刺していない。

 腹や手足に重点的に刺さってる。


 ひょっとしたらゴワケのスキルなら、地獄の苦痛があるだけで死なない傷なのかもしれないな。

 だから取り合わないのかも。


 そんなことをふと思った。


「ええと……ダンジョン1つだけを攻略するより、全部貰った方がいいからとおも……思って」


 震える声で自分たちの行動について説明するコバル。

 だがその言葉は大谷さんをさらに激昂させる。


「ダンジョンは彼らの食糧供給源でしょう!? 1つしかダンジョンが無いならいざ知らず、複数あるならそのうち1つで事足りる! そう言ったわよね!」


 その目はつり上がり、俺の記憶にある大谷さんからかけ離れている。

 信じられなかった。


「お前みたいなやつを無能な働き者って言うのよクズッ!」


 彼女がこんな……

 凶暴凶悪な人間になってしまうなんて……!


「言えッ! 僕たちは留守番も出来ない無能な猿です!」


 そして大谷さんは両手を大きく広げて


「時の王の十二の剣よッ」


 ……追加でさらに12本の剣を自分周囲に出現させる。

 その切っ先は全てゴワケを狙ってて


 コバルは


「ぼ、僕たちは留守番もできない……」


 震え声で大谷さんに命じられた言葉を口にしようとして……


 ……そのとき俺は


 自分でも意味不明だと思ったけど。


「大谷さん! それぐらいにしろよ!」


 思わず、叫んでいた。

 そして大谷さんの視線が俺に向いた。

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