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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
第4章:襲撃して来るクラスメイトたち

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第52話 雑魚無双の弱点

 落ち着け。

 コバルは格闘技の類はやっていない。


 運動能力は高いけどな。


 俺は冷静にコバルの動きに集中した。


 俺のやってた流派は、素手で武器を持った相手に勝つことを目的にして生まれた流派。

 落ち着け。


 落ち着けば絶対にやれる!


「死ねやオラァ!」


 雷の槌を振り上げて襲い掛かって来るコバル。

 俺はその振り下ろされた魔法のハンマーを半身の構えで躱し


 躱しざま、コバルの足を刈る蹴りを放つ。

 このハンマー、コバルは軽々と振るってはいるけど


 振るうとき、身体の重心が大幅にブレている。

 多分相当重いんだろう。

 何らかの手段でそこをクリアして、余裕で振るってはいるが。


 だから転倒させるのは難しくなかった。


 足払いを喰らったコバルは空中で大きく回転する。


「うおっ」


 そして地面に投げ出された。


 ドンッ、とコバルが地面に叩きつけられる音。

 雷の槌も地面に投げ出される。


「ッテ!」


 そしてそのとき。

 コバルが地面に叩きつけられたとき。


 コバルは確かに言った。


 痛い、と。


 ってことは、投げ系統は有効なのか!


 突破口が見えた気がした。


 取り敢えず俺は


 倒れたコバルの上に馬乗りになる。


「アホがッ! それで勝ったつもりかッ!?」


 コバルは凶暴な笑みを浮かべている。

 多分、継続して筋力が上がっているのは間違いない。


 普通なら詰んだ状態だが、こいつはここから逆転できるのか。


 ……多分、力で単純に起き上がって来るんだろうな。


 でも俺の方もそれくらい想定してる。


 俺はそこで「鉄人化」のスキルを使用した。


 急激に増大する俺の体重。

 普通なら圧死するところだと思うけど、こいつにはそのダメージが入らない。


 しかし


「なッ……!? 動けねえ!」


 俺の増大した体重を跳ね除けられるレベルの筋力は流石になかったようだ。

 コバルは動けなくなった。


 ……やった!


 俺の下でコバルは焦っていた。

 どうやっても動けないことで混乱している。




 ……よし!


 この分なら、いけるかもしれない。


 コイツのスキル「雑魚無双」の無効化を!



 コイツの言葉をそのまま信じるなら、雑魚無双は「こいつは雑魚」と断じた相手からの攻撃を全て無効化するスキルなんだろ……?


 だったらさ、こいつら何故大谷さんに従ってんの?


 ……こいつらにとって、大谷さんは自分より圧倒的に弱い存在……雑魚だったはずだ。

 だったら大谷さんの攻撃も無効化してなければおかしいはずだ。


 なのにそうなってない。

 トオルの話では「魔法でフルボッコにされた挙句、土下座させられた」らしい。


 と、いうことは……



 それは「雑魚評価は後から変えることができる」ってことだろ!?



 だから俺はこうしたんだ。

 俺はお前にとってリスクのある相手だって思い知らせる攻撃……


 ……俺は雑魚認定できる相手じゃないってことをな!


 コイツの雑魚無双の守護が消えたとき。

 その瞬間、こいつは生身で鋼鉄の塊に圧し掛かられていることになる。


 そのときに俺の体重がそのままなら、コイツはあばらが折れるか内臓を破裂させてしまうだろう。


 それは流石にマズいから、コイツの心が折れる前に能力の解除を……


 そう思ったときだった。


 ガキン!


 俺の背中に、何かが叩きつけられた音がした。


 それは……



「このカスッ! トウジから離れろッ! 死ねッ!」



 ……どうやらゴワケらしい。


 多分、俺を狂戦士の斧でぶった斬ろうとしてる。

 後ろから俺に斬り掛かって。


 でも鋼鉄化してる俺に刃が通じないから、混乱しつつガムシャラに刃を叩きつけている。


 ガキン! ガキン!


 金属音。

 だけどそれは俺には通じない。


 しかし……


(困った。このままじゃスキルの解除ができない)


 スキルを解除した瞬間、俺は戦斧でぶった斬られる。

 マズイ。


 どうしよう……!


 スキルの効果で呼吸も出来ない俺。

 段々、息苦しさも襲ってくる。


(リスリー)


 俺はそのとき。

 彼女に祈った。


 そしてその祈りは


「マサヤ様!」


「ぎゃあ!」


 リスリーの鋭い声とゴワケの悲鳴。

 そして停止する背中への斬撃。


 ……見なくても分かる。


 リスリーがなんとかしてくれたんだ!


 俺はスキルを解除してその場から飛び退いた。

 彼女への心からの感謝を胸に抱えながら。

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