表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
第3章:魔法の取得とリスリーの従姉

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/80

第45話 ゲンブの味は

 ゲンブの脳を取り出す行為はかなり重労働だった。


 まずリスリーの剣を急所に喰らって死んだゲンブの首を切断する。

 それにはセレーネさんが持参していた斧を使った。


 ここは俺がやった。

 こういう仕事は男の仕事だろ。


 使った斧は刃の大きさがちょっと頼りない感じがしたが、何回か振り下ろすとなんとかいけた。

 首の骨を攻略するのが厄介で、俺の方も結構汗ばむくらいは力が要ったけど。


 そして斬首した後。

 セレーネさんがゲンブの下顎を取り外した。


 なんかナイフを上手く使って、やってたわ。


 なんでそんなことをするのかというと、どうもゲンブの頭蓋骨はかなり固いので、そのままブチ割って脳を取り出すのは現実的ではないらしい。


 ……研究家らしく、詳しいな。


 で、下顎を取った後、頭部をひっくり返して上顎の裏側から、ノミとハンマーを使って骨を割り。

 そこからゲンブの脳を取り出した。


 ゲンブの脳を目にして、俺は


「ちっさ」


 その大きさに思わずそんな言葉が。

 メッチャクチャ小さかったんだ。

 ゲンブの脳。


 パイアの脳と比較して。


 死んでからこんなことを言われるの、コイツにとったら我慢ならないかもしれんけど。


「ゲンブの脳は小さいですわ。なのでなるべく損傷の無い形で取り出さないとマズイんです」


 取り出した脳をリスリーに渡し、調理を任せながらセレーネさん。

 なるほど。


 そうしないと食べる部分なくなりそうだしな。

 理解は出来る。


 そして後に残されるのは、頭部を切り離された3メートル近い亀の巨体と。

 下顎が無い亀の生首の残骸。


 ……後は捨てるのか。

 なので俺は


「あとは捨てていく感じですか?」


「そうですわね。甲羅は素材としての価値があるので、持ち帰ると物々交換に役立ちますが」


 私たちの人数が少なすぎますので、労力を考えると現実的ではありません、とのこと。

 ……なるほど。


 なので俺は質問を変えた。


「では、食べられる部位ってありますか?」


「んー、それならば」


 セレーネさんは唇に指を当てて思考し、答えてくれた。

 それは


 四肢と尻尾。

 首の肉。

 そして心臓と肝臓。


 香草と一緒に焼いて食べると美味らしい。


 あと腸も美味しいらしいが、腸は下処理が面倒なので避けた方がいいとのこと。

 なるほど……


「では、なるべく持ち帰って外で食べませんか?」


「無駄にするのが嫌なのですか……? 魔物は生殖能力が無くて、勝手に湧くものですのに?」


 セレーネさんの言葉に俺は頷く。


「なんとなくですけど……いけませんか?」


 なんとなく、食べられるものを放置して捨てていくのに抵抗がある。

 セレーネさんは溜息をついて


「それが実際の日本の皆さんの価値観なんですか? まあ、良いですわ」


 そう言った後、ゲンブの首の肉を剥ぎ取りはじめた。

 ……他の部位は大変すぎるから無視か。


 まぁ、それはしょうがないよな。

 ゲンブの身体は体重何トンか絶対あると思うし。

 動かせないからさ。




 こうして俺は、その場でゲンブの脳を食べて大地の精霊アーシズの魔法を使えるようになり。


 その後外に出て、皆でゲンブの首の肉で焼肉をした。

 野外でのバーベキューみたいなもんだ。


 かなり美味かった。


 味は牛肉に近い気がした。

 亀って美味いんだな。


 ワニの肉は鶏に近いと聞いたことはあるんだけど、亀は違うのか。


 ……ここまで美味いなら、他の部位も食べてみたかったなぁ。


「姉さま、なかなか美味ですね」


「ええ。魔物は大体味が良いんです。普通の肉食系の動物は味が悪いのが普通なのに」


 まるで戦って倒した人間に報酬を与えるためにそうなってるみたいだ。

 セレーネさんはゲンブの肉を咀嚼して飲み込んだ後、リスリーに向かって自分のそんな思いを口にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感想をいただけましたら必ず返信致します。
些細な感想でも頂けましたら嬉しいです。
ブクマ、評価、いいね等、いただけましたら感謝致します。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ