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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
第3章:魔法の取得とリスリーの従姉

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第35話 働かざる者食うべからず

 えっ、狩りって


「食べ物は自分で調達するんですか?」


「当たり前ですわ。ここは魔王領ですわよ?」


 セレーネさんは弓の具合をチェックしつつ、平然と答える。

 彼女曰く


 自分の食べ物程度自分で用意できない人間を、魔族たちは面倒は見てくれない。


 自分たちに必要な食料は自分で確保する。

 分けて貰えるなんて考えるな。


 ……そういう世界だそうだ。


 そっか……そうだよな……


 事前に聞いてた話と、ここで俺が思ったこと。

 2つがこの今の状況と噛み合って、納得せざるを得なかった。


 だったら


「俺も付き合います」




 狩り未経験の俺がどこまで手を貸せるか分からない。

 もし「素人には難しいですわ」なんて言われるなら、そのときは素直に諦めようと思った。

 その場合は「余計なお世話」なわけだし。


 でも何かしら俺でも役に立てる何かがあるなら、手を貸さないと駄目だろ。

 魔王領の常識的に。



 そうして俺とリスリー、そしてセレーネさんは集落近くの山に分け入り、獲物を探していた。

 狩るのは魔物が良いとのことで


「魔物を狩るのは明日なのでは?」


 そう訊ねると


「ここの人たちは、魔物を好んで食すんですわ。つまり単純に食べるための魔物狩りです」


 そんなことを傍の木の枝を掴んで歩きながら、セレーネさん。

 曰く


 魔物はダンジョンが生きている限り、無限に発生して出て来るので気兼ねなく狩りまくっても絶滅が無い。


 この一点で、魔物食が一般化してるとのこと。

 逆に、普通の獣を勝手に狩ると怒られる可能性があるそうだ。


 勝手に狩って絶滅したら困るだろ。

 そうなっても良いんだな?

 俺たちを敵に回すんだな? って。


「なるほど」


 納得するに足る理由だ。


「王国では国が管理する数基以外は、ダンジョンは基本閉じられてますからね」


 そんなことを俺の方を見ずに、集中した表情で言うセレーネさん。


 国が管理する数基……

 多分、魔物の脳を確保するために敢えて残した数基なんだろうな。


 他を全て閉じたのは……


「魔法を普通の人が簡単に入手できないようにするためですか?」


 そう訊ねた。

 普通に考えて、一般の人間が皆魔法使いになると、治安の面で大きな不安があるし。

 国がそれを何とか防ごうとしてもおかしくない気がしたから。


 するとセレーネさんは俺のそんな言葉に


「それもあるとは思いますが、ダンジョンの心臓部分であるダンジョンコアを破壊するとですね……ダンジョンアイテムと呼ばれる特別な品が手に入るのですわ」


 そう、周囲への集中を切らさない表情でそう返す。


「ダンジョンアイテム?」


 知らない言葉だったからそう返すと


「ええ。色々あるんですが、どれもこれも貴重な品です」


「例えば雷撃を操れるようになる両手持ち大金槌『雷の槌』だとか。着ている限り毒が一切効かなくなるローブの『薬師のローブ』だとか……」


 そう、俺にダンジョンアイテムの例を語っていたんだが。

 その声が急に停止する。


 セレーネさんの顔を見ると、その顔は厳しいものになっている。


 これは……

 なんとなく彼女の言葉が停止した理由を予想している俺に


「静かにして下さいまし。……居ましたわ。獲物が」


 抑えた声でそう言いつつセレーネさんは、弓に矢を番えた。


 俺はその、彼女が見ているものに目を向けた。

 そこには……

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