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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
第3章:魔法の取得とリスリーの従姉

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第31話 再会

 俺たちは魔族男性数人に連れられて、集落にやってきた。


 集落には家があった。

 ただ、その家は……


 草で出来ていた。

 でも、草を寄せ集めただけの粗末な家……


 という感じじゃなくて。

 キチンと家の形に草をまとめている感じで


「なあ、魔族の人」


「なんじゃいな?」


 俺は思わず訊ねてしまった。

 魔族男性が俺に目を向ける。


 俺は


「あの家どうやって建ててるんだ?」


 どうしてもそれが訊きたかったからそれを訊く。

 俺のその問いに


「……木で骨組みを作って、そこに干した草をまとめて建てるんやが、そんなに珍しいか?」


 魔族男性はちゃんと答えてくれた。


「俺はあんな家は見たことが無い。すごいな」


 建築なんて分からないけど、それでもこの家の技術がすごいのは理解できる。

 草なんて木と違って背が高くないから長さなんて知れてるのに、住居に使っても問題ないように仕上げるなんて。


 本気で驚いて、面白いと思ったからそう言った。

 俺のその言葉を


「……ふーん。まあ、礼は言うとくわ。嬉しいし」


 魔族男性はそっけなくそう返す。


 その返しを受けて。


(……法の概念が無い種族だと聞いてたけど……)


 俺は少し、違和感を持った。

 何で礼を言ってくるんだ? って。

 普通の人たちにしか見えないな、と。


 だけどすぐ気づいた。


(あっ、そうか……挨拶や礼を言う言わないって、別に法じゃ無いもんな)


 あくまで彼らは「掟がこうだから」って言葉を言わないだけの人たちなのか。

 だから嬉しく思えば礼を言うし、きっと腹が立てば躊躇いなく襲い掛かって来るんだろう。

 その結果どうなるかを把握して、その責任を負う覚悟が出来たのなら。


 だから


(どんなにフレンドリーに見えても、この人たちにとって俺たちがデメリットしかないと判断されれば、容赦なく切られたり殺されたりするんだろうな)


 そう、内心考える。


 ……行動や振る舞いに気を付けないと。


 そう、心で呟いたとき。


「お帰り、その人たちはお客さん?」


 干し草の家から数名の女性魔族が出て来る。

 男性同様、毛皮の服を着てて。

 体型は頭が大きくて手足が短い。

 俺は特段醜くは思わないけど、言っちゃなんだが、所謂綺麗って感じでは無いと思った。


 でもさ……


(多分、この人たちが綺麗に感じる基準はこうなんだろうな)


 種族が基本そういう体型なんだし。

 でないと変だ。


 ……リスリーは俺の目には綺麗な女の子に映るけど、多分この人たちにとっては


 異様に頭が小さい気味悪い女


 なんだと思う。


「せや。そこでうたんや」


「手土産ももろたで」


「おお!」


 家から出て来た女性魔族に、男性魔族が俺たちが差し出した土産を見せている。

 ……多分この人たち、王国の人間を見つけてもまず対話した方が儲けが大きいと学んで、こういう振る舞いをするようになったのかね。


「お客さんが続いて、ソトのモンを貰えてウハウハやわ」


「ヨーカン最高や」


 魔族たちが湧いている。


 喜んでもらえたのは正直嬉しい。

 あれが俺の金で買ったものなら、多分もっと嬉しかったんだけどな。


 あれを持たせてくれたのは、実質闇業者……


 俺、あの男嫌いだから正直複雑な気持ちだった。


 そのときだった。


「リスリー! リスリーですわね!?」


 別の声、聞き覚えのない声が響いてきた。

 女の声だ。


 リスリー……?


 視線を向けると。


 リスリーがハッとした表情をしていて


 次の瞬間


「セレーネ姉さま!」


 彼女の顔がパッと明るくなった。

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