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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
エピローグ

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218/223

第218話 この子リスリー

「えっと、この金髪のお嬢さんは?」


 そしてようやく。

 母さんはリスリーの存在に気づいた。


 俺の方も紹介するのを忘れてたから


「あっ、紹介する」


 母さんから離れて


 リスリーを手で示して、言った。


「この子、リスリー。俺の奥さん」


「よろしくお願いしますお義母様」


 俺の言葉に合わせて深々と頭を下げるリスリーに


「えっ?」


 母さんは恐ろしくマヌケな声を出した。

 さっきまで涙声だったのに。




「えっ、えっ、ちょっと待って」


 母さんは頭に手を当てて、混乱してて


 頭を整理しようとしてる。


「マサヤ、この子アンタの奥さん?」


 リスリーに視線を向けながら。

 少し不躾ではあったが、上から下までじっくり見てる気がした。


 俺はそれは事実だし、恥じる理由も無いし


「そうだよ」


 ハッキリ、もう1度言う。

 母さんは俺にさらに問う。


「どうして?」


「向こうで結婚した」


 それも即答。

 母さんの混乱が深まったみたいに見えた。


「えっえっ」


 さらに俺は


「ちなみにもう彼女俺の子供を妊娠してる」


 この際だ、全部言ってしまおうと思い


 そのことにも触れた。

 そこで限界が来たらしい。


「ちょっと、ちょっと」


 母さんが手を突きだして、俺の話を止めようとした。

 これ以上の衝撃の新情報を浴びるのは無理だとばかり。


 で


「……行方不明の息子が突然帰って来たと思ったら、孫……?」


 動揺しまくりながら


「あり得ないでしょ……!」


 そう絞り出すような声を出した母さんの目は。

 なんだかぐるぐる渦を巻いているように感じた。




「なるほど……いつ帰れるか分からないなら、仕方ないわよね」


 そして俺たちは新幹線の中で事情を全て話した。

 俺は異世界に強制的に召喚されていたこと。

 そしてその召喚した悪党を、リスリーと一緒に倒すために頑張ったこと。

 その中で、リスリーと相思相愛になったこと。


 そして、全て終わった後に帰還が出来るか不明なので普通に夫婦として愛し合っていたら、子供が出来てしまって、そこで思い切って確証の無い方法でこっちに魔法で転移したこと。


 全てを理解した母さんは、リスリーをすっかり俺の奥さんとして認めてくれて


「リスリーちゃん、ありがとうね。私の息子をずっと支えてくれて」


 そう言って、労ってくれた。

 リスリーはそんな母さんの言葉に


「そんな。私の方こそずっと助けてもらって、私を奥さんに迎えて下さったマサヤさんには感謝しか……!」


 そう言って声を震わせ


「事情は分かったわ。息子について来てくれてありがとう。ウチの子には勿体ないくらいの出来たお嫁さんよ」


「お義母様……!」


 そう言葉を交わし。

 俺を挟んで、手を握り合った。


 ……隣の席だったら抱き合っていたのかもしれないな。

 母さん、俺、リスリーの順番で新幹線の3人席に座っていたから。


 他の乗客の視線が痛かった。


 他の乗客が


 変な格好で新幹線に乗ってる奴らがいて、1人は金髪の外国人。

 いったいどういう集団だ? って目で見ていたから。



 そして俺たちは新幹線で移動して。

 電車を乗り継いで俺の実家がある街に行き。


 自家用車を使って、住宅地に行き。

 一軒家に辿り着いた。


 ここが……


「さあ、ここが私たちの家で……これからはあなたの家でもあるのよ」


 車のドアを開け、母さんがそうリスリーに言う。

 母さんに手を引かれて車を降りたリスリーは……


 それに目を輝かせた。



「すごい! ボタン1つで明かりが点くんですね!」


 家の電灯がスイッチひとつで点くことに感動し。


「み、水が井戸に行かなくても出る! これ、魔法じゃないんですよね!?」


 水道に驚き。


「これは何ですか!? この板に描かれている絵、動き回ってますよ!? ダンジョンアイテムにしか見えないです!」


 そしてテレビを見て絶句していた。


 ……見てて飽きないリアクションだけどさ。


 それを見てて、彼女がこっちの世界の悪い面にハマりやしないかと、少しだけ不安になった。


 こっちの世界には色々あるしな。

 向こうの世界には無い、本当にろくでもないものが。

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