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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
エピローグ

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209/223

第209話 子供が出来たらどうなると思う?

「ああと、ちょっとそれは」


「姉さま、それは」


 俺たちは焦りまくった。

 さすがに自分たちのセックスについて堂々と語るほど俺たちは上級者じゃない。


 だけどセレーネさんは


「別に夜の営みの話なんてしてませんわ。それはふたりで存分に追及されたらいいでしょ」


 何を勘違いしてるんだ。

 そう言いたげに息を吐く。


 えっと……

 でも子供の話でしょ……?


 子供はセックスしないとできないんだし。

 当然切っても切れないものが……


 少し分からなくなって


「じゃあ、どういう意味なんです?」


 ちょっと迷いがあったけど。

 そう訊ねる。


 すると彼女は


「……マサヤさんは異世界人ですわよね。可能なら、故郷に今すぐでも帰りたいですわよね?」


 そんなことを言った。

 そんなの……


 ちょっと迷ったけど。

 俺は正直に首を縦に振る。


 それを見て


「で、マサヤさんがそうである以上、マサヤさんが故郷に帰るならリスリーはついていくはず」


 その言葉に今度はリスリーが頷く。


 それを見て


「じゃあ、そのときにふたりの間に子供が居たらどうなると思います……?」



 あっ。



 そこで俺はやっと、彼女の真意に気づいた。

 そういうことか……!



 もし帰還魔法が完成して、いつでも日本に帰れる状況が出来たとしても。


 そのとき、俺とリスリーの子供がいた場合、その子たちは住み慣れたこの世界から、両親の都合で見知らぬ異世界に連れていかれるんだ。


 ……海外に移住どころの話じゃない。

 ちょっと酷過ぎないか……?


 だったら……


 俺たちがそこに考えが至ったのに気づいたのか


「もし2人の子供が出来てしまったときに、まだ帰る算段が立っていないなら、故郷に帰るのは簡単ではなくなりますわよ?」


 そう、忠告して来た。


 やっぱセレーネさんは学者肌で。

 頭のいい女性だ。


 俺たち、そこについて全く考えて無かった。

 そうだよな……


 子供には子供の人生があるんだ。

 その場合に勝手なことはできないだろ……!


「ありがとうございます。俺、そこを全然考えて無かったです」


「姉さまご忠告ありがとうございます」


 俺たち2人は頭を下げた。


 俺たち2人のその言葉に


「余計なお世話かもしれませんが、気づいて無かったら大変でしょ? だから言わせていただきました」


 セレーネさんは少しだけドヤ顔でそう言った。


 まあ実際、すごく重要なことで。

 ありがたかったから、ドヤ顔しても別に何も問題無いんだけどな。




 そしてその日の晩。


「……セレーネさんはああは言ったけど、どうする?」


「私、マサヤさんの子供を産みたいです」


 俺たちは同じベッドに入って、昼間にしたセレーネさんとの会話の内容について言葉を交わした。


 俺だってリスリーは好きだし。

 リスリーが俺の子供が欲しいというなら、反対する理由はない。


 まあ、俺は「こんな俺が親になれるのか?」という不安はあるけど。

 この世界だと、俺の年齢は結婚してても変じゃない年齢で。

 子供が居ても変じゃない年齢なんだよな。


 そしてリスリー基準だと、すぐにでも子供を作りはじめて当然なんだろうし。


 ……あと。

 向こうの世界の知識だけど、確か女性は35才過ぎると子供ができにくくなるんだっけ?


 こっちもそうとは限らないかもしれないけど、同じだったら無駄な時間は使えないよな。


 だったら……


 俺は目の前にいるリスリーを抱き締めて


 そっと耳元で


「……帰還魔法が出来る前に子供が出来ちゃって、不都合が起きるならそのときは俺はずっとここにいる」


 そう言った。

 その言葉に


「マサヤさん……」


 リスリーは目を潤ませて俺を見た。


 これは嘘じゃない。

 本心だ。


 ……レフィカルの母親みたいな。

 子供を自分の付属品みたいに扱う親になってたまるかよ……!


 だからそのときはしょうがない。

 しょうがないだろ……


 俺はそういう覚悟を固めて。


 そっと、彼女とキスをした。

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