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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
エピローグ

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202/223

第202話 そしてその後

 そして。


 俺たちが実行したレフィカル後宮内襲撃事件については。

 俺たちのその罪の一切を不問にすることが即座に決定した。


 まあ、前王の真意が明らかになって。

 かつ、俺たち自身が拉致被害者だしな。


 人を一方的に拉致をしておいて、その被害者がその首謀者を暗殺するために立ち入り禁止の場所に踏み込んだから「死んでもらう」じゃ。


 ふざけんな何様だ。


 普通に考えてそうなる。

 この国自体が外道行為を先に行ったんだ。

 その外道行為を止めさせるために起こした行動を「犯罪だから」と処罰なんてできるわけがない。


 そして新しい王の即位も即座に決まった。

 どうもこの国のシステムで、前王が崩御した瞬間、王位継承順位が最も高い人間に自動的に王位が移り、即位するシステムになってるらしい。


 次の王は前の王の弟だった。


 システム上の即位とは別に即位式もやったんだけど。


 そのとき新王は平然とはしていたが。

 少し身体が震えていたのを俺は見逃さなかった。


(……神聖ノーザリア王国はこの世界で一番大きい国みたいだし)


 そんな国を背負うんだから、そりゃ緊張するだろ。

 それに何かまた責任を問われる事態が起きたら、前王のように場合によっては死んで償わないといけないわけで。


(ひょっとしたら順位上は王位継承権はあるが、兄王の子供がある程度育ったら継承順位1位はそっちに移るから自分には回って来ないと思っていたのかもな)


 じゃあこの即位は彼にとってはラッキーじゃ無くて。

 災難だったのかもしれないな。


 なんとなくだけど、即位式で色々偉い人と色々やってる新王を見ててそう思った。




 で。

 俺は……


 今、山に向かってる。


 リスリーと一緒に。

 彼女は言う。


「あの2人はまだ元気にしているでしょうか?」


 2人でそれぞれに馬に乗ってはいるが、特に急がず普通に行く。

 片方はダンジョンアイテム「騎獣の手綱」を装着した誰でも乗れる馬。

 で、俺はそっちに乗っている。


 向かってるのはあの山だ。


 コバルとゴワケが身を隠している山。


 何故向かっているのか?

 それは……


「少しはあの嫌な性格は直ったんでしょうか? ……連れ戻しても同じ調子だったら、さすがにマサヤさんの立場が無いですし」


 リスリーは仏頂面でそう吐き捨てるように言う。

 俺は応える。


「流石に直ってるだろ。あのとき別れ際、あんだけパニクってたんだしさ」


 そう。

 俺たちはあの2人を連れ戻しに行ってるんだ。


 ソウジが蘇生したわけだし。

 あのときは「詰んだ状況」だったけど。


 今はそうじゃない。


 だったら、これ以上山でサバイバル生活を続ける必要は無いわけだ。


 アイツら2人が実は生きてるという真実を明らかにしたらソウジは


「別にお前がそれでこれ以上憎悪を維持しなくていいから」


 って言ってくれて。

 大谷さんも


「ソウジくんがそういうなら、恨みの一切を帳消しにしてやってもいいわ」


 って、しぶしぶ言ったんだ。


 ただ


「虎口くんのお屋敷に招くのはやめてね。穢れるから」


 ……指を突きつけられて。

 それだけは釘を刺された。


 今は大谷さんもトオルの屋敷に住んでるからな。

 仲間だし。


 あとソウジもトオルの屋敷に住んでるんだよな。

 だから大谷さんにとっては聖域になってるんだと思う。


 大谷さんがソウジと一緒に生活できる、夢のような環境なのかね。


 ちなみに俺はソウジには何も言ってない。

 だって俺も言われなかったし。

 トオルにも、岩戸さんにも。


 だから成り行きを見守ってる。


 あとは大谷さんが決めることで。

 大谷さんは何か助けて欲しいというなら、それは別に協力してもいいけどな。


 そんなことを考えていると


 見えて来た。


「見えてきましたよ……山小屋」


 あのときあの2人が立て籠もっていた山小屋だ。


 だから多分、このあたりに住んでいるはずで……


 そう思ったとき。



「……村田……?」


 別の方向から、聞き覚えのある声が聞こえた。

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