表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
呪われしモノ  作者: 成上秋人
43/53

再開と記憶

見られた。人間に見られた、この姿をこの行為を。なら、殺さなければならない。あの時いなかった人間だろう。俺は剣を向けた。「尚くん...尚くんだよね!?高橋尚治君だよね!?...よかった...あい...」「黙れ...!その名で呼ぶな!」「よかった...本当に会いたかった...」「うるさい!お前もあっち側だろ!!今裁きを下し俺の復讐を終わらせる...!!」「復讐...そっか...私のせいだね...」彼女は俺が剣を向けているにもかかわらず俺に近づいてくる。「来るな...!」「私が...あのときもっと強く出れていれば...!」「今さら遅い!し...」俺が剣を振るうより早く彼女は泣きながら抱きついてきた。「私がもっと強ければ!私に勇気があれば君を救えたのに!誰よりも大好きな君を...!なのに私は同情されたときに言い返せなかった...!!なんて私は弱いんだろう...大切な人を救えないなんて...君を救えたのは私だけだった!もっと早く気付けば...!君が全部真実を話してくれたのに...!本当にごめんね...いくら謝っても足りないけど...ごめんね...ごめん...!」

そうか、彼女だけは僕を助けようとしてくれたのか。彼女は僕にとっても大切な人。僕もきっと誰よりも好きだったんだろう。この姿になってから嫌だった人間時代の記憶しか出てこなかった。ただ...彼女との思い出だけは良かったと思えた。再開して分かった。彼女は僕が忘れられない...忘れられなかった大事な人。忘れられなかったその名前を僕は呼んだ。

「...未来...ありがとう」僕らは強く抱きしめ合った。これが幸せと思えた唯一のことだった。

しかしーーーーー

非情にもーーーーー

自分の意思と関係なく呪いの刃は彼女を貫いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ