↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊の森の白銀の姫  作者: ノラール
界渡り
6/7

精霊魔法

 二日酔いでヨロヨロと歩いていた健太は

前から歩いて来るシルヴェリアに気が付いた。


『健太さん、おはようございます。』


『おはようござい、ウップ』


『今日は二日酔いだろうと思って

お薬を作ってきましたよ!飲んでください。』


シルヴェリアは小さなクリスタルの瓶に

入ったポーションを差し出した。


『すみません。ありがとうこざいます。』


ポーションを一気に飲み干す健太


っ!?


『なにこれ?美味しい』


『フフフそうでしょう。そうでしょう。

本当は吐くほど苦いポーションだったのを

長年の研究で改良に改良を重ねたのです。』


『ご馳走様でした。美味しかったです。

頭痛も治まってきました。

効き目ヤバいですね。』


『それはよかったです。

さぁ、早速精霊魔法の講義をはじめますよ!

昨日のガゼボの所でやりましょう』


『いいんですか?俺なんかに時間使っちゃって』


『忙しいんじゃないですか?』


『いいえ、神様は暇なのです。』


可愛らしく胸をはるシルヴェリア。


『じゃぁお言葉に甘えて

よろしくお願いします。』


『はい!可愛い後輩にしっかり

精霊術師の心得を教えて差し上げます。』


霊子持ち2人が並んで歩いていると

精霊達がどんどん集まってくる。


『この子たちは生まれたばかりの精霊で

意思は薄弱で喋ることもできません。

だけどしっかり私たちのことは認識してます。

話しかけると点滅したり揺れてみたりで

反応を返してくれます。

その辺は仲良くなれば段々わかってきますよ。

とにかく交流が大事なのです』


『はい、シルヴェリア様の周りの子たちは

嬉しそうにしてるのが伝わってきます。』


『フフフ。そうですね。

逆に健太さんの周りの子はどんな印象ですか?』


『僕の周りの子たちは

なんだなんだ?新しく白いのが増えた!

わーい!って感じでしょうか?

おやつが増えて嬉しいみたいな?』


『そうですね。そんな感じが伝わってきます。

健太さんは精霊との意思疎通も

問題なさそうです。


さて、講義を始めますよ?

精霊魔法を行使するうえで

気をつけないといけないことがあります。

それは感情の伝播です。


私たちには喜怒哀楽がありますよね。

喜哀楽などは特に気にしなくていいのですが。

怒の感情だけは気をつけなければいけません。

術師が怒りにまかせて術を行使すると

精霊も怒りにつられて暴走してしまうことが

あるのです。予想もつかない効果がでたり、

大精霊クラスの暴走はまさに天災。

都市が壊滅した事例も多々あるのです。

何千、何万という人々が被害を受け、

下手すると死んでしまいます。


ある国では精霊や私達術者を悪魔とみなしていたりします。精霊術師を魔女裁判のように

処刑したりね。他の術者の迷惑にもなるので

本当に気をつけてください。』


『わかりました。

ですけど、実際に我を忘れるほど

怒れる時はどうしたらいいのでしょう?

例えば大事な人を傷つけられた時とか

平常心を保てるとは思えません。』


『確かにそれは怒ってしまいます。

私だって冷静でいられないと思います。

そこで大事なのはやはり基本です。

しっかり精霊に意思を伝える。

脳内イメージを鮮明に描けるようにして

こういう魔法を使いたいんだと言うのを

映像として伝えるのです。

それと健太さんはまだ覚えてないですけど

精霊語で伝えることですね。

私たちの言葉で伝えても精霊が理解するまで

ワンテンポ遅れたりするのです。

その点、精霊語は精霊が生まれた時から

慣れ親しんだ言語なので魂に直接伝わるので

正確ですよ?覚えるのは大変ですけど、

精霊語は敵も理解できない事が多いので

言葉からどんな魔法か予想されることも

ありません。

ここにいる子たちはある程度慣れてるので

念話でもいいですが、

交流不足の精霊だとなかなか上手くいきません。


次に精霊術師に大事なの動揺しないこと!

精霊魔法は術者のイメージを精霊に伝えて

行使するのでワンテンポ遅れもするし、

イメージ通りの魔法でなかったり

することはしょっちゅうあります。』


『シルヴェリア様でもですか?』


『えぇ。私でもしょっちゅうありますよ?

例えば敵に対して手のひらから水球を放つ

つもりが敵の頭上から水球が

落ちてきたりです。そんな時に

術者が えっ? みたいな動揺したり

する顔を敵に見られたらカッコ悪いし、

恥ずかしいですよ?

そんな時こそ、それが狙いだよ?

フェイントさ!みたいな顔をして

やり過ごすのが一流の精霊術師です。


あと、さっきの感情伝播とも被るんですが

普段の遊びでやる魔法だと的中率が下がったりします。死に直面した緊迫した戦闘だと

お互いに必死にやるので普段以上の効果が出たり、その逆も然りです。』


『あぁ、また説明の順番間違えましたけど

属性魔法と精霊魔法の違いと、契約精霊との魔法行使についてです。』


『精霊魔法が一番向いてるのは

私たち霊子持ちです。なぜなら

精霊は霊子を得ることで成長できるからです。

小精霊<精霊<大精霊の方が知能が高いし

使える魔力量め増えて高威力ですからね』


『次に属性魔法と属性魔法師が精霊魔法を

行使するときの効率ですけど、

まぁどっちもどっちかな?って感じです。

①魔力10で放つ威力10の魔法と

②魔力 7で放つ威力10の精霊魔法


①は速度もイメージもバッチリ

②は燃費はいいけど

  速度もイメージもムラがあるって感じ

  もちろん精霊は進化はしない』


『一番バカらしいのは契約精霊での魔法行使

奴隷化された精霊が術者のために本気を出す

わけがない。燃費もわざと悪くしたりする。

精霊がかわいそうだよ。まったくもう』  


『今日の講義はこれくらいかな?

あとはゆっくり精霊たちと遊んであげて

それも修行のうちだよ?』


『ありがとうございました』

健太はお辞儀した


『またあとでねー』

シルヴェリアは颯爽と帰って行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。