クララ
ルドルグに担がれること数分。
健太は自分を拘束している
土管について考えていた。
(これってやっぱ魔法?だよな?
精霊がどうとか言ってたし。
異世界転移なのか?
精霊神様とやらに召喚された?
ダメだ。わからん。もっと情報が必要だ。)
一
ルドルグが口を開いた。
『着いたぞ』
そう言って健太巻の土管を
地面に降ろしてもらった。
健太は顔を上げて
眼の前の光景に感動した。
木々の間を抜けると
キラキラと光が反射する
小さな湖が広がっていた。
しばらく景色を楽しんだ健太は
ふと、嫌な想像をしてしまった。
『あの?ルドルグさん?』
『なんだ?』
『まさかとは思いますが、
このまま僕を湖に沈めるとか
じゃないですよね?』
ルドルグと健太は
見つめ合った。
そしてルドルグはニヤリと笑った。
『それは面白そうだ。』
『い、いや。やめて。
僕泳げないんです。』
『その状態で泳げるやつがいるのなら
見てみたいものだ』
『確かにこれで泳げる人いるのなら
見てみたいですね』
ルドルグはククッと笑い。
健太は自分が何を言ってるのか
わけがわからなくなった
まだ色々と混乱してるようだ。
するとルドルグが
『まぁ、今から会う奴は、その状態でも
泳ぐんだがな』
すると湖に中央付近にポコンと何やら
浮き上がって来た。
遠目でまだよく見えないが
透明感のあるゼリー状の何かだ。
スイスイとこちらに
泳いでくる何かを見て健太は呟く。
『ス、スライム?』
ルドルグは健太をまじまじと見つめ
『貴様にはあれがスライムに見えるのか?』
そしてまたクククッと笑い出した。
段々と近づいてくるその物体を
よくよく見ると可愛らしい
女の子の頭部のようだ。
岸に近づくにつれ
女の子の肩まで見えてきた。
が、そこで健太は
女の子がの服が透けていることに気づいた。
健太は初めて見る女の子の
濡れた姿にドキドキがとまらない。
服が透けて、さらにその先の
先の先まで見えすぎて向こう岸が見えていた。
完全に岸に上がった
女の子は透明なゼリーから
徐々に色味がついてきて
可愛らしいドレスを着た
女の子が出来上がった。
するとルドルグが女の子に声をかける
『おいクララ。こいつ貴様を見て
スライムか?と抜かしてたぞ。ククク』
それを聞いたクララは
『へ?うちがス、スライム!?
この水の大精霊クララちゃんを見て
最弱のスライムだって!?はぁ!?
なめんな少年!ぶっ殺すわよ!』
それを見てルドルグはククククと笑っている。
健太はアワワワと慌てている。
『誤解です!違うんです!
僕が知ってるスライムは最強で
とても美しく神々しい存在なんです!』
クララはそれを聞いて
『それはつまり、うちの登場が
美しくて神々しかったってこと??
ふふん!気に入ったわ少年!
ところであんたどっから来たの?』
『僕は地球の日本から来ました。』
それを聞いた二人は
『『チキュウノニホン?』』
クララはさらに聞く
『あんた神族にしては中途半端ね。
霊子はかなり多くて美味しそうだけど、
半神?でもないのかな??ほんと中途半端ね。
でもシルヴェリア様と同じ感じだし。
かなりレアなんじゃない?この少年』
ルドルグは答える
『あぁ、俺もそう思う。気づいたら
林で寝てたらしい。
なんかの拍子に界渡りしたんじゃないか?
こいつどうする?シルヴェリア様に
見てもらっても大丈夫か?』
『うーんパッと見だけど、善よりだから
害はないと思うわよ?それに戦えるようには見えないし、それにその拘束なら何も出来ないでしょ?プププ
面白そうだからうちも行くわー』
『アリスとメラは?』
『うち知らなーい』
『まぁいい。行くぞ』
健太はまたルドルグに抱えられて
三人で移動するのであった。




