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『5階にトラック突撃!?ポンコツ女神の使役権と地球通販を得た医学生、辺境の村でワスプ薙刀と現代医療を駆使し最強防衛ライフを始める』  作者: 月神世一


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EP 5

ソウル・リンク! 契約の搭乗

『♪ 絶対無敵のスパチャアイドル! 五円が積もれば山となる! 悪党アンタの野望も、ここで強制ログアウトよォォォォッ!!』

ポポロ村の広場に、リーザの熱唱【戦神の凱歌】が鳴り響く。

人魚の魔力が乗ったその歌声は、味方全員のステータスを極限まで引き上げる最強のバフ魔法となっていた。

「ウォォォォォンッ!! すげえぜ! 冷却系から駆動系まで、エネルギーが限界突破しやがる!!」

メカライオン・ガオンの黄金の装甲が眩い光を放ち、赤いセンサーアイが爛々と輝く。

「ガオン! お前のスピードと俺の戦術で、一気にあの糸を断ち切るぞ!」

優太がタクティカルナイフを構え、ガオンの横に並び立った。

しかし、ガオンは鼻を鳴らし、優太を見下ろした。

「バカ野郎。お前のそのナマクラ(ナイフ)じゃ、ギアンの魔力の糸は切れねえ。切るなら俺様の『爪』がいる。……だが、人間の盾を傷つけずに糸だけを狙う『繊細な機動オペ』は、今の俺様のAIじゃ不可能だ」

「……だったら、どうする!」

「決まってんだろ」

ガオンの胸部装甲が、プシュゥゥゥッ! と音を立てて左右に展開した。

その内部には、幾つものホログラムモニターと操縦桿が並ぶ、広々とした『コックピット』が存在していた。

「乗れよ人間! お前のその『甘すぎる正義感(魂)』、嫌いじゃねえぜ! 俺様の機体カラダとお前の戦術をリンクさせるんだ!!」

「ガオン……! ああ、分かった!」

優太は迷うことなく、ガオンの胸部コックピットへと飛び乗った。

メインシートに座り、操縦桿を握った瞬間。優太の脳内に、ガオンの視覚情報と機体制御システムが直接流れ込んでくる。

『――【ソウル・リンク】完了。メインパイロット:中村優太。生体認証、オールグリーン』

「よし! これでギアンの糸を……うおっ!?」

優太が気合いを入れた直後、ドカドカッ! とコックピット内に複数の影が雪崩れ込んできた。

「ちょっと! 私も乗るわよ! 村長として、一番の特等席で村を守るんだから!」

キャルルが優太の足元にあるペダル(脚部制御ユニット)に陣取る。

「ふふっ、マナタンクの残量が心許ないようね。私が魔力(無限)を直接注ぎ込んであげるわ♡」

ルナがコックピット後方のジェネレーターに世界樹の杖を接続する。

「やっほー! コックピット内部から緊急生配信だよぉ★ キュララが索敵レーダーとドローンをリンクさせて、敵の糸を可視化ターゲッティングしちゃうよっ!」

キュララが助手席ナビシートに座り、魔導端末をコンソールに接続。

「アタシは歌い続けるわよォ! サブシートから、最強のBGMバフを提供してあげるわァァッ!」

ミカン箱ごと乗り込んできたリーザが、コックピット内でシャウトする。

「お前ら……! なんで全員乗り込んでくるんだよ! 狭いだろうが!」

優太がツッコミを入れるが、ガオンのシステムはかつてないほどの異常な出力を弾き出していた。

「ガハハハハッ!! 最高だぜお前ら! 脚部制御キャルルの敏捷性、魔力炉ルナの無限出力、索敵キュララの超精度、そしてリーザの限界突破バフ! ……こんなイカれたスペック、四神と合体した時以上じゃねえか!!」

ガオンのAIが、歓喜の咆哮を上げる。

「チィッ……! ロボットの腹に引きこもって、何ができるってんだァ! 行け、死蟲機ども! あのポンコツライオンをスクラップにしろォ!」

ギアンが忌々しげに舌打ちし、アント型の群れに突撃を命じた。

さらに、村人ゴードンたちを操る糸を引き、人間の盾を最前列に立たせる。

「……キュララ! ギアンの糸の座標をモニターに投影しろ!」

「了解だよぉ★ 可視化ハイライト完了!」

ホログラムモニターに、村人たちを操る見えない糸が赤く光って表示される。

「キャルル! ガオンの脚部を月影流のステップで動かせ! 敵の酸を全部躱すぞ!」

「任せなさい! 【超電光流星脚】の足捌き、見せてあげるわッ!」

「ルナ! 防御障壁の出力最大! リーザ、そのまま歌い続けろ!」

「ええ、任せて♡」「五円が積もれば山となるゥゥッ!!」

5人の心が一つ(?)になり、不器用な医学生が操縦桿を強く握りしめた。

「ガオン! 行くぞ! ――オペ(切断)を開始する!!」

ズドォォォォォォォンッ!!

黄金のメカライオンが、ポポロ村の広場をマッハの速度で駆け抜けた。

アント型が吐き出す強酸の雨を、キャルルが制御する神がかったステップで全て回避し、ルナの無限魔力シールドが直撃を弾き返す。

「な、速ェッ!?」

ギアンが驚愕する暇も与えず、ガオンは人間の盾(村人たち)の目の前へと肉薄した。

「そこだァァッ!」

優太は、キュララが投影した『赤い糸の座標』を視認し、操縦桿のトリガーを引いた。

ガオンの白銀の爪が、外科医のメスのように繊細かつ、元SEALsの近接格闘術(CQC)のような鋭さで空間を切り裂く。

シュパパパパパパンッ!!!

村人たちの肌を1ミリも傷つけることなく、ギアンの魔力の糸だけが、完璧な精度で全て断ち切られた。

「あ、あれ……? オラたち、体が動くぞ!」

糸を切られたゴードンたちが、その場にへたり込みながら正気を取り戻す。

「馬鹿な……ッ! 俺様の特製の糸を、一瞬で……ッ!?」

ギアンが仮面を押さえ、後ずさる。

「ヒャハハって笑うの、忘れてるぜ? 三流ピエロ」

ガオンのスピーカーから、優太の冷酷な声が響き渡った。

人間の盾という卑劣な戦術を、最高のチームワークと圧倒的なプレイヤースキルで粉砕したポポロ村陣営。

反撃の準備は、完全に整った。

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