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魔法訓練終了!いざ錬金術!

ようやく魔法の訓練が終わりそうなフレージア。

成果を見てあげてください。




 無事に自分の防御魔法を作ることができた後、お母様とお父様によるスパルタ訓練が始まった。

 お母様が放つ魔法を逃げずに盾で受ける練習。防御魔法を発動していない状態から、一瞬で展開する練習。魔法が飛んでくる方向や勢いに合わせて、盾の場所や大きさを臨機応変に変える練習。それから、上手く発動できなかった風魔法を扱う練習だ。

 

 しかも、今日だけじゃなく、実戦練習を始めてからほとんど毎日だ。加減をしてくれているとはいえ、6歳の体力では真夏の特訓はきつかった。

 だけど錬金術とクーラーのためだからね。ものすごく頑張ったよ。偉いよ私。

 そして、この日々を経た私はあることに気がついた。


「お母様、防御魔法って盾ではなく、いっそのこと壁にしちゃうのはダメなんですか?」

「フレージアも気づいたようね。確かに、最近では包み込むような壁型が主流になっているわ」

「でもお母様の防御魔法は盾でしたよね。なんでです?」

「まず消費魔力を抑えられる。それに瞬間的な判断を鍛えることができるでしょう。何よりこっちの方がかっこいいじゃない」


 そうっすね……。でもかっこよさよりかは安全性を重視したいかも。いのちだいじに、だよ。

 ところがどっこい、お父様やお母様の魔法と違って不透明な私の防御魔法は、壁型にすると周囲が見えなくなってより危険だということが判明し、早々に諦めることになった。

 楽に使えると思ったのに、残念。早く透明な盾を作れるようになるか、風魔法が得意にならないと。


 特訓に明け暮れていると、時折お兄様とお姉様が一緒に練習してくれることもあった。どうやらお兄様の防御魔法は風と火、お姉様はお父様と同じで風と水らしい。見せてもらったが、2人ともキラキラとしていてとても綺麗だった。そして、2人の協力もあり、数え切れない失敗の末、ついに風魔法の発動に成功できた。

 まさか夢で見たトリプルアクセルのイメージで、つむじ風を起こせるとは思わなかったよ。しかもそのイメージでやったら1発成功。まだまだ他の属性よりはうまくいかないけどね。


 そして、夏の終わりを肌で感じられるようになってきたある日のこと。


「いくわよフレージア」

「はい!」


 10mほど離れたところに立ったお母様が、事前動作も無しに私へ火球を放つ。威力もスピードも最初の頃とは大違いだ。


「盾よ!」


 反復練習によって身についた防御魔法は、意識をせずとも展開できるようになった。私の前に現れた1m四方の銀の盾が、危なげなく火球を防ぐ。ボワッという火の音と共に、火球は火の粉を散らして消えた。


「展開スピードと強度も十分そうだね。再現性も十分高い。合格だよ、フレージア」

「やったー!」


 魔力の供給を切って盾を消し、青空へ両手を突き上げる。とても大変だったのだ。こんな嬉しいこと、全身で喜ばなきゃ損ってものだ。

 ついに、ついに終わったよ!長かった……。


「魔力の使い方も正しいし、防御魔法も使えるようになった。約束通り、魔力を使った錬金術の使用を許可するよ」

「ありがとうございます!」

「何か面白いものを作れたら私にも見せてちょうだい。それから、魔法の練習も続けないとだめよ」

「はーい!」


 ようやく、ようやく本格的に錬金術をできるようになったよ!特訓頑張ってよかったー。実は、特訓中にクーラー用の錬金陣は考案済みだから、あとは魔力を使って試してみるだけなんだよね。


「もうすぐ夕食だから、錬金術は明日からするんだよ」

「ぐっ、はーい……」


 釘刺されちゃったよ。なんで部屋に戻って早速やってみようとしてたのがバレたんだろう。



思ったより長くなってしまったので、今回はここまでです。

次回はクーラーを作ってみるのかな?

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