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35歳サラリーマンの異世界マネジメント~魔王討伐もプロジェクト管理で解決します~  作者: 凪塩 未来


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第15話:最終決戦:ブラック魔王との「労使交渉」

ご覧いただきありがとうございます!


第15話は、ついに最上階で待ち受ける「ブラック魔王」との最終決戦です!

世界の命運を賭けた戦いは、まさかの「労使交渉(団体交渉)」へ……!?

修平の社畜魂が放つ、怒りの「労働基準法(正論)」が全開です!

重厚な大門を開けた先、玉座に鎮座していたのは、圧倒的な魔力を身に纏う「ブラック魔王」だった。


「クハハハ! 地下の虫ケラどもを解放したところで何になる! 異界の人間など、我ら魔族の発展のための使い捨ての資材リソースに過ぎんのだ!」


天を揺るがすような魔王の威圧。

瑞穂やレン、葵がその威圧感に気圧されそうになる中、修平は堂々と玉座の前まで歩み進めた。


スーツのジャケットを脱ぎ、ゆっくりと袖を捲り上げる。

その手には、自作の羊皮紙――『労働環境改善要求書』が握られていた。


「魔王閣下。私は本日、勇者としてではなく『全労働者代表』としてここへ来ました」


「何だと……? 戯言を!」


「戯言ではありません!」

修平の声が玉座の間に響き渡る。


「あなたの経営(統治)は破綻しています! 無給・無休の強制労働、安全配慮義務の欠如、無理なスケジュールの押し付け! 部下を使い捨て、外部から人材を無断拉致して補填する構造は、持続可能性サステナビリティがゼロだ!」


「黙れ! 圧倒的な力こそが正義! 我に従わぬ者に価値などない!」


魔王が漆黒の魔力弾を放つ。

だが、瑞穂が身を挺して剣で弾き、源さんが盾で仲間を守る。

レンが炎で援護し、葵が即座に傷を癒やす。

チームワークで魔王の威圧を打ち破っていく。


「見なさい、これが『互いを尊重し、適材適所で助け合う組織』の力です!」


修平は要求書を魔王に向かって突きつけた。


「経営トップのあなたの過ちは三つ!


第一に『現場を無視した精神論の強制』!


第二に『失敗を許さない減点方式の評価制度』!


第三に『労働者を駒としか見ない人間性の欠如』です!」


「ぐっ……ぬぬぬ……っ!」


「正当な対価(給与と休日)を支払わず、恐怖で支配した組織が長続きしたケースを、私は十五年の社畜生活で一度も見たことがありません! あなたのやっていることは、ただの『搾取』だ!!」


修平の怒りの正論ファクトが、魔王の誇りや魔力を根底から揺さぶる。

魔王の圧倒的な存在感(威圧)は、修平の突きつける圧倒的な正論の前に、みるみると小さくなっていった。


「くそっ……! 私の……私の絶対的な支配が……こんな人間の理屈ごときに……っ!」


「支配ではありません、これは『コンプライアンスの遵守』です!」


修平の合図と共に、瑞穂、源さん、レン、葵の全員の力が一つとなった一撃が放たれる。

魔王の玉座は打ち砕かれ、魔王は膝をつき、戦意を完全に喪失したのだった。


「……負けた……。余の……余のブラック経営が……負けたというのか……」


異世界を恐怖に陥れていたブラック魔王軍は、社畜の「労働基準法スピリット」と「組織力」の前に、完全に崩壊したのだった。

第15話をお読みいただきありがとうございました!


圧倒的な力を持つ魔王すらも「正論とコンプライアンス」で打ち破った修平たち。

次回、いよいよ最終話【有給休暇を取って、現実世界へ】をお届けします!


無事に魔王を倒した修平たちは、日本へ無事に帰れるのか……?

そして、社畜・西岡修平の選んだ「結末」とは!?

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