もたらされた知らせ
ヘルバウンドの苦手な属性かつ、巣で生き埋めにならない為に俺がとった手は水の矢を放つ事であり、それによりヘルバウンドを倒すことに成功した。
「お見事ですジュン様、近づかずに、そして苦手な属性をつく事で討ち果たすことに成功するとは」
「まあ、これが一番最適かなと思ってさ」
「ですが弓を使う為に敵を引き付けては本末転倒と言わざるを得ません、今後は弓の訓練もしていきましょう」
「やっぱ、そうなるか、まあこの技もこれからも何度か使う機会はありそうだしな」
属性が付加された物体の具現化もエレメントオーラの技の一種だが、弓だとやはりしっかりとした要領で引かないと矢が発射しないし、俺も弓の訓練が必要だな。
「とはいえ、私や他の者も弓の扱いに長けているわけではないので、弓使いを手配しておきましょう」
「おお、頼むぞ」
「さあ、ダンテ達が心配です、小部屋を出ましょう」
「分かった」
ヘルバウンドがこもっていた小部屋を出るとそこに魔物の姿は見えず、膝を突きながら息を荒くしているダンテ達であった。
「ダンテ⁉大丈夫か?魔物は?」
「はあ、はあ……大丈夫ですよ、ちょっと息を切らしただけです、それにここにいる魔物どもは倒しました、まあどこかに隠れたやつもいましたが」
「きっと、その魔物は長が倒されたことを感じ取って、身を潜めたのね」
「どうやらそのようっスね、さすがジュン様と団長です」
ヘルバウンドを倒した事で魔物達は沈静化して俺達への害はなくなりおとなしくなったようだ。とりあえず任務は達成だな。
「ジュン様、ヘルバウンドを倒し魔物が沈静化したので当面、この周辺は安全でしょう」
「ああ、そうだな、しかし騎士団全員を動員した甲斐はあったな」
「ええ、ですがパリア殿が雇ってくれた傭兵だけに屋敷の守備を任すのは不安です、そろそろ戻りましょう」
「だけどダンテ達は息絶え絶えだぞ少しは休んだほうがいいんじゃないのか?」
傭兵は金で雇われているだけに過ぎないから長期で守ってくれるか不安に感じたメイルは早く戻るよう進言するが、俺はダンテ達を少し休ませるべきだと主張する。
「いずれにしてもまずは巣から出ましょう、安全を確保しなくては」
「そうだな、よしみんな外までゆっくり歩いてくれ」
とりあえずまずは外に出るのが先決だ、休むにしても巣の中じゃあ落ち着かないだろうしな。
「ふう、やっと出れたな」
「それじゃあ、ジュン様のおっしゃるように……」
メイルが発言しようとするが突如どこからかうちの兵が俺達の元に駆け寄って来て声をかける。
「ジュン様!こちらにおられると聞いてモニカ様より伝令を仰せつかりました!」
「姉上からどうしたんだ?」
「ラオール家の屋敷が占拠されました!ゴリオン様の身柄も拘束されております!」
「何だって⁉一体誰がそんな事を……」
「ご嫡男のアダム様にございます」
アダムが屋敷を占拠⁉どういう事だ?




