進む道
俺達騎士団は全軍をもって魔物の巣の掃討作戦を現在実行中だ。まずはダンテが先陣を切り、巣の中の魔物を討伐しに向かった。俺達は斥候を送り、中の状況を確認させてその報告を待っていた。
「ダンテの奴、どこまで魔物を討ってくれるか……」
「ダンテの部隊も消耗していましたからね、ですが彼ならば自ら矢面に立ち、多くの魔物を討伐できるでしょう」
メイルもかなりダンテの腕を評価しており、自ら切り込ませれば魔物を一気に叩けると踏んでいるんだな。その時に斥候より報告が入った。
「報告します!ダンテ副団長の部隊、巣の深部までの道を切り開きました、このまま巣の長まで向かえるとの事」
「さすがね、それじゃあ第二陣、第三陣の部隊もすぐに突入を、第三陣の突入後に我らも突入します!」
「はっ!」
どうやらダンテは巣の深部までのルートを作ったようだ。このまま押し切れるといいな。
メイルの命を受けて、第二陣、第三陣も突入準備を開始して、いよいよ巣の攻略を仕上げる時が来たぞ。第二陣が突入していき、入り口に余裕ができると第三陣も突入した。
「第三陣全軍突入しました。現在は分かれ道ごとに部隊を進軍させております」
「最深部まではまだ遠そうだけど、少しづつ近づいているわね、ジュン様我々も巣に突入しましょう」
「おお、よしいくぞ!」
俺とメイルの部隊も遂に巣に突入する事になった。深部には分かれ道があり、それぞれの部隊が進軍しているようだな。
「ジュン様、深部にある分かれ道は3つ、いずれかが長につながっている、あるいは合流するものだと思います」
「だが、どっちにしても全滅を避けるには部隊ごとに道を変える必要があるんだな。何かしらの罠があるかもしれないから」
「ジュン様もだいぶ戦術や兵法を理解してきましたね、実戦を重ねれば良き将になれるかもしれません」
「そ、そうか?だけど魔物も戦術や兵法を考えて行動しているものなのか?」
メイルに褒められて俺は少し嬉しくなっているが、魔物が戦術を考えながら戦うかどうかについては疑問があり、それをぶつけてみた。
「魔物の知能を侮ってはいけません、彼らも軍略を考えて動いているものと思ったほうがいいです、それこそ我らを罠にかけることなど考えてもおかしくないですから」
「そうか、だけど、3つの道はどの道をいくつもりだ?」
「各隊より伝令が来るはずです、その報告で最も安全な道を進むのが良いかと」
早速各隊から伝令の兵がやって来て、メイルがその報告を聞いている。どうやら俺達の進む道は決まったようだ。




