更なる追及
話は前の俺が騎士団の訓練所で床を破壊した事に戻り、その時の事実をメイルと共に打ち明け、俺が自ら名乗り出たのもメイル達の処分を望まなかった事もあかした。
「彼、ダンテ副団長は自力で這い上がり、騎士団の副団長の地位に上りつめた。ならば私が将来の騎士団長としてふさわしいと認めてもらう為には自らの力を証明する必要があると思ったからです」
「納得していないダンテの気持ちを真正面から受け、更に自ら証明したというのか」
「ええ、私が彼としたのは訓練の延長だと思っております、私の力を示せば彼も忠誠を尽くしてくれる事を誓ってくれました」
「そういう事か、やはりお前の処分をあの程度でとどめておいたのは正解であったな」
とりあえず父は俺の発言に納得してくれたが、今度はアダムが口を出してきた。
「確かにお前はそれで良かったかもしれん、だがダンテの不敬を見過ごすのはいかがなものか、示しがつかんのではないのか」
「アダム!不敬で処分を下すよりも先にジュンは自らの力を示したに過ぎん!まあ床の破壊は少々やりすぎではあったが」
「それは申し訳ありませんでした」
「それよりもアダム、お前こそ自らの行いを棚上げし、よくもジュンやダンテに重い処分を望むことができたものだ」
ここで父ゴリオンは兄アダムに対して強くでていき、今までの事を追求し始めた。
「まず、モニカへの負担を減らすべく、パリアの子息チャー、そして息女であるサラを政務官に登用したな」
「ええ、これで事実としてモニカも負担が減りました。問題はなき事と思われます」
「だが、パリア達はお前の威を借り権勢をふるっているそうだな、モニカへの割り当ては多く、チャー達への仕事の割り当ては少ないそうであるな」
「まさか!いくら彼らが私の威を借りているとしてもモニカに仕事を押し付けるまねはできますまい」
まさか姉の仕事が減っていなかったとは⁉いや、確かにパリアの子供じゃあモニカに圧をかけるのは無理のはずだ。
「何もモニカ本人に圧をかけずとも良い、立場の弱いマリーに対して圧をかければモニカがマリーに代わって引き受けなければならない事も当てられるからな」
「奴らがそのような事を……」
「アダム、これはお前が奴らを好きにさせていたのが原因でもある。特にサラはお前と婚約関係にあったからな」
この話を聞いて、メイルが俺に耳打ちで教えてくれた。
「サラ殿は非公式の場でアダム様と婚約を結び近々発表の予定だったのです」
婚約者を好きにさせて力を持たせたのかアダムは……。




