父からの問い
魔物討伐を果たして屋敷に帰還した俺は早速、父ゴリオンに早速呼び出された。多分勝手に兄アダムの指揮下を離れた事の話だろう。予想はしていたがいざそう言われるとなんか気が重いが、俺とメイルは呼び出しに応じ、父の執務室へと向かった。
「ジュン様、ジュン様が今回したのはラオール家の使命である領民を守るを全うしたに過ぎません、ですから咎など受ける必要はないかと」
「ああ、その為にしっかりと俺自身の正当性を訴えないとな」
「私もそれをお伝えしますので、どうかしっかりと」
執務室に向かう途中で俺とメイルはとにかく自らの正当性、そしてラオール家の矜持を守ったという事を強く訴える事を強く誓い、執務室に到着した。
「では私が、ゴリオン様メイルにございます!ジュン様と共に参りました」
「メイルも来たか、まあ良い入れ!」
「はっ!失礼いたします」
「失礼します」
俺とメイルは父に促されて執務室に入室するとそこにはアダム、そしてアダムの補佐官であるパリアもそこにいた。どういう事だ?確かにパリアは兄の補佐官だが、今回の討伐には従軍していないのになぜ報告の場に一緒にいるんだ?
「ジュンよ、早速だが問おう、お前はアダムと共に巣に向かう命令に反し、村を守る為に戦っているメイル団長の救援に向かった。相違ないな?」
「……はい事実にございます」
「父上、本人も事実だと認めました、ジュンの器量はこの先のラオール家の助けにはなりますが、ここでこの勝手を許せば臣下に示しがつきません、ここは何かしら処分を与えるのが良いかと」
「お待ちください!ジュン様は本当に咎を受けなければならないでしょうか?」
やはり兄はどうしても俺に処分を与えたいようだが、その事に早速メイルが異論を唱えた。
「メイル団長、貴君は自身を救援したジュンへの処分を重くしたくないようだが、私情を交えての判断は公正さを保てんぞ」
「それだけではございません、ジュン様はラオール家の矜持を守ったに過ぎない、その事を訴えたいだけにございます!」
「メイル団長、アダム様が正統なる後継者である事は貴殿も承知のはず、ならばラオール家の矜持をお持ちなのは……」
「パリア、一度口を慎め、メイル団長続きを」
ここでパリアがしゃしゃり出てきたが、父が見事に切ってくれた。さすがだぜ父上。
「我らは先行部隊として村を襲おうとした魔物と先頭に及びました、ですが我らだけでは討伐しきれず村にも危機が迫りました……その時に……」
さあここだ、俺の正当性を示すのは。




