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閑話 他国に通じ

 アダムがモニカとどちらが後継者としてふさわしいかを競うよう言われて、それは事実上ゴリオンのさじ加減で決まるのではと嘆いている中、補佐官であるパリアが現れ、力で勝ち取る事を示唆される。


「力で勝ち取れだと?それこそどういう意味だ?」

「簡単な事ですゴリオン様に圧をかけ、モニカ様を後継者候補に加えた事を撤回させるのです」

「それはつまり軍事的圧力という事か?しかし、それは謀反にあたり結果的に俺は王国より当主の資格なしとされ討伐されるのがオチではないか?」

「我らがサイブ王国傘下のままならばですが」


 サイブ王国に属すラオール家ではあるが、パリアの発言はまるでサイブ王国の傘下を離れるというものではないかと感じ、アダムはその疑問を投げかける。


「それはサイブ王国より独立せよという意味か?しかし我らはサイブに長く使える公爵家、そう簡単にはいくまい」

「お忘れですかアダム様、私はあらゆる国に人脈がある事を私のお任せいただければ他国に通じ、アダム様が当主になるべくお力をいただく事も可能かと」

「……我が領内は作物が豊かに育ちやすく、また交易で多くの富もある、それらの献上を約束すれば」

「はい、サイブの傘下を離れ、他国に従う事も可能かと」


 パリアはサイブ王国を離れて他国の傘下につく事でアダムが当主の座につきやすいのではと考え、そう助言する。


「そうすると先程のラオール家の習わしを破ったことを大義名分として、それをサイブ王国も見過ごしているという事にするのだな」

「ええ、加えて我が領内の富を献上する約束を取り付ければ……」

「我々に協力する国がでてくるのだな」

「はい、そして協力すべき国ですが、バックス公国がよろしいかと」


 サイブ王国の隣国であるバックス公国に協力が取り付けられれば良いのではと話し、それを聞いてアダムも納得の姿勢を見せる。


「なるほどな、バックス公国は交易をしている国ではあるが、一部の品を巡ってのいさかいが領主や商人の間であり、国同士の関係の悪化も危惧されていたな」

「交渉は続けているもののいまだ折り合いがつきません、我が領内の富を献上する相手としては好機かと」

「向こうも交易による利益は欲しい、俺がこの地の領主になった際には便宜を図る約束もすれば」

「ええ、協力は得られるかと」

「しかし問題は位置関係だ、バックスとは直接軍を合流させられまい、せいぜい異変に気付いた王国軍の背後をつかせるぐらいだろう」


 軍事的に両軍の合流は難しい事を懸念するアダム、次なる一手は?

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