観光案内 9
高橋佐兵次
江戸時代後期の人。
とんち名人で密造酒の売買で財を成したことから屋代郷のアルカポネと作者は勝手に呼んでいる。
天保の大飢饉の際にお隣の米沢藩は備蓄米を放出し領民を救った。
米沢藩ではその備蓄米を使っての菓子や酒の製造、販売を固く禁じた。
一方天領の屋代郷は米沢の禁酒法の影響を受けないために酒の生産が可能であった。
米沢藩は酒の流通を防ぐべく関所を設ける。
その関所をとんちをつかってくぐり抜け密造酒を米沢領内で販売し大金を得たのだが、その方法というのが落語の禁酒番所に似た手口であった。
すなわち事前に酒樽にし尿を入れ、何度も関所を往来することで役人の警戒を甘くする。しかる後に本物の酒を運び入れるというものであった。
以前紹介した高梨利右衛門事件による米沢藩との確執から米沢相手にとんちでもって手玉に取った佐兵次は寝物語の題材として非常に人気があったという。
お正月料理
内陸部であるため流通技術が発達するまで海産物は貴重であった。
そのため伝統的なお正月料理としてスケソウダラの乾物である棒鱈、エイの干物であるカラカイなどを水戻しして煮しめたものや川魚である鯉の煮ものなどが伝統的な祝いの席の料理であった。
鯉は猫の宮の裏手にある鈴沼が養鯉池としてもちいられており作者が幼少のころは11月になると水揚げが行われ友人たちと連れ立って見物しに行ったものであった。
また郷土野菜である雪菜、にんじん、高野豆腐、干しシイタケを干しシイタケとホタテの出汁でいただく冷汁などもおいしい。
餅に絡めるものとして特徴的なのが納豆。しょうゆと少量の酒、好みでネギを加え汁気たっぷり目で納豆に絡めて食べる。




