第36話 私は私でやりますか
遅くなり申し訳ございません。
「逃げますよ!! 相手が悪すぎる!! このままでは全滅だ!!」
ギルドマスターは怯えているようだけどまだ希望は捨てていないようだ。
そこに悪魔が。
「クフフフ。逃がすと思っているのですか? そうですねぇもしここから出れたら見逃してあげましょう〈絶縁結界〉」
「なんだこれは!?」
悪魔が結界の魔法……だと思う、を張り巡らせた。
私の目感覚だけど直径3~4㎞くらいの円状の結界が張り巡らされた。
「ほう? 〈絶縁結界〉かこれは外界の物理的完全遮断。これを使えると言うことは貴様、侯爵一位であろう」
「クフフフ。正解です……それにしても解せませんね、そちらの男性のように私が侯爵位、それも一位ともなればもうダメだという反応が普通のはずなのですが、二人とも怯えた様子がない。まぁこれからたっぷりと味合わせればいいことですかね~」
そう言われてもね~私は悪魔の脅威なんて知らないし、侯爵位はそんなに凄いのかな?
でも、リントヴルムが居るから少なくても侯爵位では何ともない、公爵位なら脅威だとは分かるんだけど。
リントヴルムを見てみる。
「ハッハッハ、これは久しぶりに楽しめそうだ。フラーゼよ、お前は手を出すでないぞ!」
物凄く楽しそうである。
リントヴルムがどうにかしてくれるなら私は別に構わないよ、戦うの面倒だし。
「いいよ。存分に楽しんだらいいよ」
さて、悪魔の方はリントヴルムにまかせるとして、私達はこの盗賊どもをなんとかしますか。
「ねえーー……」
そう思ってギルドマスターし話かけようと思ったら。
「そんな、侯爵位でしかも一位だなんて……ダメだダメだダメだ。なんとかしないと、一か八か私が相打ち覚悟で、二人は俺が巻き込んだのだから……だがこの結界をどうすれば……」
なんかブツブツと自分の世界に入っているんだけど。
こりゃ何言っても聞こえないかもね。
しゃーない私がやりますか。
「ここで戦えば周囲に被害が出るだろうから、我等は違うところで遊ぼうではないか」
「何を言って――」
リントヴルムが悪魔に話しかけて、悪魔がそれに言い換えしていたと思ったら二人の姿が一瞬にして消えた。
まぁそういうものだと思っておこう。
「なっなんだ!?」
「頭!? どうなってんですかい!?」
「そんなの俺が知るか!?」
盗賊たちは混乱しているようだったが、悪魔が消えても残りは私達二人だと分かると下卑た笑みを浮かべた。
「どうだっていい、俺等は俺等の仕事をやるぞ!!」
盗賊の頭がそう言ったらそれぞれの獲物を構えだした。
「さて、私は私でやりますか」
私はあのドワーフの店主が貸してくれた細剣に手を掛ける。
そういえば名前なんていううだろう? まぁまた聞けばいいか。
私は[周囲感知]で後方の盗賊どもを確認。
ん~どうやって気絶させよう、起きてたら邪魔されそうだしね、いい機会だから少しだけ魔法の練習に付き合いますか。
「〈イクスプロ―ド〉」
ドォーウゥンンンンンンーー!!!!
うん、いい爆発だ。
私が今撃った〈イクスプロ―ド〉は空気を爆発させる魔法だ。
〈エクスプロージョン〉と似ているが全然違う、私が考える〈エクスプロージョン〉は水素を圧縮し大爆発をい起こす魔法だけど、〈イクスプロ―ド〉は空気をそのまま圧縮して解き放つ。
簡単に言うと空気の鉄砲かな?
それを、後ろの草むらで私の事を伺っている奴らに打ち込んでやった。
うん? [周囲感知]で確認してみたらダメージを負ったみたいだけど、遣られていないようだ。
正直に言うと予想以上に威力が出たからもしかしたら殺しちゃったかもって思っていたんだけど……この人達結構頑丈なようだ。
それにしてもこの剣状の魔力媒体を使うと威力が上がるのは確認できた、ざっと感覚で言うなら1.5倍近く上がったんじゃないだろうか? 思っていた以上に凄い。
思うにもっとうまくこの媒体に魔力を綺麗に流せたら威力も軒並みに上がるんじゃないだろうか? そんなスキルはないのだろうか?
《それならば[魔力循環]を取っては如何でしょうか》
なるほど、そんなスキルがあるんだね。
じゃあお願い。
《認証……成功しました。スキル[魔力循環]を会得できます。Yes/No》
Yes。
《認証……スキル[魔力循環]を会得しました》
よし、これで大丈夫。
「イッテェナアァァァ!!!」
「このクソ野郎が!!!」
「楽に死ねると思うなよ!!!」
う~ん、元気だね。
なんでアレ受けて大丈夫なんだろう?
《それは彼等が悪魔と契約を交わして悪魔の魔法を体内に取り込んで超人化を果たしているからです。無理に強化をしているせいで理性が保ちにくく、そして超人化していると寿命が縮むのでそもそもデメリットしかないですね》
ああ、そういう事。
解説ありがとう。




