第37話 土下座をしている姿がなんともシュール
遅くて申し訳ございません
さて、もう一回いってみようかな。
「〈イクスプロ―ド〉」
ドォーオオオオンンンンンンン!!!
うわ~えぐいわ。
[魔力循環]を使って媒体に魔力を通しての魔法の威力は軽く3倍にはなってるね。
それを後方の6人に打ち込んでやったらもうヤバいほどに大爆発が起きたよ、流石にこれには耐えられなかったのか6人は気絶して地べたに転がっている。
「な、何ですか今の音は。これはどういう状況ですか!?」
お、やっと帰って来たみたいだね。
「ギルドマスター、悪魔の方はリントヴルムが相手をしているから盗賊達は私が相手をしているところだよ」
「なんだって!?」
そんなにも驚く事だろうか。
そんな事よりも、ギルドマスターが復活したからもう私の出番は無くてもいいよね。
剣状の魔力媒体の威力は確認できたし。
「じゃあギルドマスター、盗賊達を任せてもいいですか?」
「あ、ああ」
なーんか釈然としないな。
面倒だけど、仕方ない、まだ私は退場は出来ないまたいだ。
「テメェら!!調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」
盗賊の頭がそう叫んだ。
「ギルドマスター、私は盗賊の頭の相手をするから他を頼むね」
「ちょ――」
私はその場を駆け出した。
ギルドマスターが何か言っていたような気がするけど、まぁいいよね。
「〈アクセル〉〈ファイヤー・アロー〉」
〈アクセル〉私はスピードを上げて〈ファイヤー・アロー〉を使って頭に撃ちまくる。
私は盗賊の頭を森に誘いこむように森に入った。
「クソが!! 待てやぁ!!」
予想どうり付いて来た。
理性が保ちにくいんだったら冷静な思考も出来ないからね。
私は木の影に隠れた。
「どこだぁぁ!!」
そこら辺の木々をなぎ倒しながら私を探している、相当頭に来たのだろう。
私はさっと後ろに回って斬りつけようとしたら。
「オラァァァーー!!!」
と、持っている大剣でわたしの事を攻撃してきた。
何か探知系のスキルでも持っているのだろう。
不意を突かれてしまい、私はもろに大剣の攻撃を受けてしまう。
首に向けて狙われたのだ、普通なら危ないって慌てるんだろうが、私は妙に冷静だった。
多分、本能でこの程度の攻撃は私には通用しないと分かったのだろう。
バキン。
と、金属が折れる鈍い音がした。
見てみると振るわれた大剣がぽっきりと折れていた。
「クソがーーー!!!」
折れたのを気にせずに頭を狙ってきたので、今度は素手で受け止めてみる。
「やっぱり、ね」
私の予想通り、あっさりと大剣を受け止めれた。
私はステータスをもう一回観てみることにした。
【 名 前 】 フラーゼ・アクア
【 体 力 】 1899
【 魔 力 】 4512
【 力 】 109
【 速 さ 】 122
【 スキル 】 [物理攻撃無効] [魔力攻撃耐性] [周囲感知] [言語和訳] [人化] [魔力操作] [魔力循環]
【固有スキル】 [†世界の声への干渉†]
少しだけステータスが上がっているね、魔法を使ったから魔力は減っているけど。
大剣を受けても全く何ともなかったのは[物理攻撃無効]だろう。
まぁ、それしか考えられないんだけどね。
でも、攻撃じゃないとスキルは発動しないから日常生活は気を付けないとね。
まぁそれは置いといて。
「死ねヤァァァ!!!」
おお! さっきよりも力も速さも格段に上がった。
無意識にスキルを使ったんかね、だってもう理性が崩壊してるっぽいもん。
さっさと終わらすか。
私は盗賊の頭から距離をとった。
「〈エクスプロージョン〉」
ドォーオオオオオオオオオオオンンンンンンンン!!!!!
耳をつんざくような轟音が鼓膜を襲った。
うるさ!!
こんなにも威力が出るなんて思わんかった、水素爆発って思った以上に危険だったわ。
地面なんてガラス状に溶けてあるし、周りの木に火も引火してるしって火事になっている!?
「〈ウォーター・フォール〉」
ふー何とか森火事にならなくて済んだ。
魔法のを使うときは場所をわきまえないとダメだね、威力は抑えたんだけでね~。
これ、生きていないんじゃないか。
爆発の中心を見てみると。
全身黒こげのの頭が倒れていた。
頑丈だね、防御系のスキルでも持っていたんだろうね、それと超人化も重なってギリギリ生きているのかも。
てか、この人を持っていきたくないんだけど。
こんな時はお馴染みの[超管理]さんに聞いてみよう。
なんかいいスキルない?
《それでしたら[念動力]を覚えてはいかがでしょう、これは魔力を使い、物体に干渉し動かすことができるスキルです》
お、良さそうなスキルがあったね、じゃあお願い。
《認証……成功しました。スキル[念動力]を会得できます。Yes/No》
イエス。
《認証……スキル[念動力]を会得しました》
よし、これで楽に運べるね。
えい!
私は手を前に出してスキルを使った。
盗賊の頭がふわ~て浮かんだ。
さっさと戻ろう。
戻ってみたらギルドマスターはのこりの盗賊どもをかたずけてた。
「そっちらも終わったようですね……何をしたんですか? それ黒こげですよ」
「ちょっと爆発の魔法を使っただけですよ」
少しの沈黙が流れる、先に口を開いたのはギルドマスターの方だった。
「先はお見苦し所をお見せしました」
そう言って頭を下げてきた。
「悪魔の階級がまさか侯爵位で一位と聞き、混乱してしまいました。それに、その悪魔まであなた達はにまかせてしうんなんて。私は冒険者ギルドのギルドマスター失格です」
「そんな事は無いんじゃないかな」
「いえ、情報の誤差そしてその悪魔は私が相手するはずだった。もう帰らないかもしれません」
ん? 帰らない?
ああ、もしかしてリントヴルムが悪魔に負けるとでも思っているんだろうか。
確かに少し遅いけどそれはリントヴルムが遊んでいるだけだろうし。
久しぶりにはしゃいでいるんだろうな。
「それは――」
大丈夫って言おうとしたら。
私達の目の前に満足そうな顔のリバウンドが突然現れた。
そして、その横には。
「誠に申し訳ございませんでしたーーー!!!」
土下座をしている悪魔がいた。
美青年が土下座をしている姿がなんともシュール。




