一章~終~
息が苦しいとか全身が痛いとか。
そういった事を越えた先に至っている。
削命の肩代わりは使えないとしてもあれだけの疲労は何時ぶりか。
表での最後の記憶は何時なのか定かでなく、気が付くと見慣れたこの空間を歩いている。
捻るも思い出せないのなら諦めて目的の場所まで向かうことにする。
まあ距離などあって無いようなもの。
これはあれば無限にあるし、無ければないのである。
すなわち、気持ち次第と考え方しだい。
歩いて多分百五歩くらいで正直会いたくないものに会ってしまう。
短く声を掛け、相手も返答する。
一人は横たわるものに対して手を加えている。
もう一人は座禅を組んで瞑想している。
聞くと話すことが無くなったので双方好きにすることで合意し、こういう状況となっていた。
「でこれが表での状況だ。まあ何かの仕掛けが働いたろうがこの先は手を離れたとかでどうなるか分からないだとさ。暫くは修正に奔走するか本当に放置か。まあ当分邪魔はしないだろう。その間に依頼は出来るだけ完了しておくに越したことはない。まあいく先々で問題が起こることは常だからその時はまあ。がんばれー。」
『ええ。そんな。もう少し何かないんですか。助言とか役に立つような物とか。』
「あったらあったで先が怖いから渡せない。というよりもう表では貰ってるだろ世界最悪の二つを。」
『それはそうですが。でも、あれは使い処が限定的で。』
「言っておくが、《凶刃》は譲れないぞ。解るだろ繋がっているから。」
『そうですか。ならこの仕事は早くに終わらせましょう。何か言い知れない感覚がありますので』
「納得はできない。そんな顔をされてもな。まあ、あと幾つかを終わらせれば何かが本当に動くだろう。たぶん。」
『そうですか。では、これで。行きますね。』
「おう。まあ言うのも変だが。多少の力を抜いてがんばれよ。」
肩を落として疲れたように消えていく。
見守るように完全に行くまで見ている。
「さてジジイ。何をしていた。」
「ふほ。なに。暇だからのこの器を整備していたのよ。まああれ以来ここには来ていないが。整備して悪いこともあるまいて。」
「それてあの先生の。」
「まあのう。なに、お前が失敗したからのその影響がこの器に現れたのだ微かだが調整が必要になったので暇潰しにしたまでだ。さて例の箱は何処かの。」
「箱、ね。一応は言われたように確保と捕縛はしたが、解るのかジジイの目的が。」
「どちらとも言えぬな。手がかりにはなるだろうが。直接な手懸かりにはならぬだろう。切っ掛けにはなってほしいがな。」
「それなら、まあ好きにしてくれ。俺は、少し休む。時がくれば自然と表に出るだろう。それまでは。」
「うむ。休んでおけ。先にはまだまだ多量の仕事が山積みだしの。」
二つは離れ1つは適当な場所に腰を降ろし、深くも浅い眠りにつく。
残った1つは器の調整と箱に捉えた物の調査により休みなく動いている。
その表情は心なしか生き生きとしている。
さて、此にてこの章は終わり。次なるはどのような景色が広がり、どう終わるのだろうか。
一章~終~




