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Heart of 6 〜赤と譲渡〜  作者: 十ノ口八幸
序章~戦地にて回想。後に夢での回想~
20/111

序章~幻島:雑談・帰還~

「やあ、お疲れ様。」

「あ、どうも。」

「それにしても、ふふっく。驚いたな。まさか彼方を顕現させて振り切るとか。まあ、然したる問題は微々たる変化で治まるか。それでも世界に僅かばかりの変異をもたらした。」

「あの、言っている意味が。」

「口で言われても理解できないだろう。現在進行形で言えることは。気持ちを確かに持つこと、だな。」

「はあ、つまり、簡単には終わらない。そう言う事ですか」

「んー。そうだなぁ。まあ、近からず遠からず。と言ったところかな。」

「そんな曖昧な。」

「あのな、最初に言っとくぞ。」

「はい。」

「此方とそちらとの会話は覚えられないと言うことだ。まあ、気を確り持つのは大事だ。心配は無用とは逃げだろうか。」

「そうでもないと、思いますよ。」

「そうかい。なら良かったよ。」

「はい。でも、まあ」

「・・・・」

「・・・・」

「話すことが無い、な。」

「そうですね。」

「そうだ、君はそれを知っているかい」

「え、これですか。」

「そう。」

「いえ。全く。あの時聴こえたヘマをしたような言葉はもしかして。とは考えたんですけどね」

「そうか。失敗したのか。ふふ。なんだろう。すんなりと事を運ばせないのかね。」

「それで教えてくれますか。この嫌な感じのコレを」

「そうか。なら教えてあげよう。」


「へえ。何かややこしいですね。」

「そうだな。並びが違えば意味は違ってくる。まあ、良かったよ本気で、あれで躊躇して失敗してたら此方も最悪な事に成っていた。」

「ははっ。今さら。」

「ん。どうした」

「いえ、今さら冷や汗が」

「ふふ。まあ、無知と愚かは別物。それでもあの状況で振ったのは君だ。これから先、変異した世界であれがどう転ぶかは君の行動次第。まあ、頑張りたまえ少年」

「はい。あ、そうだ皆さんは無事なんですか。」

「心配ない。ちゃんと元の世界に戻ってる。それは君も含めてな。」

「そうですか。なら安心しました。」

「はあ。伝えたいことは今の時点で無くなったかなあ。君は、どうだい。」

「そうですね。じゃあ1つ」

「何かな。」

「誰に頼まれて助けたんですか。」

「ああ、それは秘密だ。(いず)れの時間で知ることになるだろうと思うし、思わないし。ま、じっくりと歩いてみろよ。」

「そうですか。ならこれで」

「ああ。じゃあな。何れの何処かの交差する時まで。」

「はい。」


こうして過去と思われる者は消え、残った者も姿が次第に消えていく。

現実時間へと帰還するために。




そう言えば面の人が教えてくれた。僕が顕現させた。と言うより僕の身体を媒介として顕現したあの刀。面の人から教えてもらった本来顕現させるはずだった《拒絶の道理》ではなく。似て非なる対とも呼べない呼んではいけない刀。それでも確かにあれは変異をもたらすだろう。何せ文字通りだし。あってるのかな。まあ良いか。

そろそろ戻れるね。

あ、名前聞くの忘れてた。



『それの名は《道理の拒絶》と云うのさ。』

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