森の主
森の奥へ進み、しばらくすると――
木の上から物音がした。
「……いたな」
見上げる。
そこにいたのは
フォレストモンキー。
そして、その奥。
一回り大きい個体がいた。
「……リーダーか」
フォレストモンキー・リーダー。
「ギャア!」
モンキー達が一斉に飛び降りてくる。
俺は短剣を構えた。
一体の攻撃を避ける。
そのまま首を斬る。
二体目が飛びかかる。
横に避けて突き刺す。
だが、リーダーは動かない。
「様子見か」
なら――
先に雑魚を減らす。
次々とモンキーを倒していく。
やがて残るのはリーダーだけになった。
「ギィィ!」
リーダーが突っ込んでくる。
速い。
だが――
見える。
攻撃を避け、懐へ入る。
そして短剣を振る。
ザシュッ。
リーダーは地面に倒れた。
「……終わりか」
その時だった。
「おぉ!すごい!」
振り向くと――
ルク達が立っていた。
俺はため息をつく。
「危険だから、待っててって言わなかったか?」
三人は目を逸らす。
「……ごめんなさい」
「まあ、無事ならいいけど」
空を見る。
もう日が落ちかけている。
「そろそろ帰るか」
森の出口まで戻る。
そこで三人は立ち止まった。
「セレン」
「明日も来る?」
俺は少し考える。
「来れるかわかんないけど、たぶん来る」
ルクが笑う。
「約束だからね!」
「約束か」
俺も笑った。
「じゃあ来ないとな」
手を振る三人を見送りながら思う。
「……さて」
「俺も帰るか」
宿へ戻り、ベッドに倒れ込む。
今日はさすがに疲れた。
目を閉じると、すぐに眠気が来た。
こうして一日は終わった。




