新たな出会い
振り向くと――
そこには俺と同じくらいの年齢の少年が立っていた。
「何ですか?」
「助けてくれてありがとうございました!」
「……は?」
「さっき!」
「さっき?」
俺は少し考える。
そこで思い浮かぶのは1つ__
「……もしかして、さっきの狼?」
「そう!」
少年は元気よくうなずいた。
「ってことは」
「君、人狼?」
「うん!」
あっさり認めた。
「いやいや」
俺は少し驚く。
「そんな簡単に正体明かしていいのか?」
「ダメとは言われてないから!」
……自由だな。
「でもなんで教えたんだ?」
「助けてくれたから!」
少年は笑う。
「悪い人じゃなさそうだし!」
「そっか」
まあ、俺も隠す必要はない。
「俺は冒険者だ」
「へぇ!」
「なんかお礼したい!」
「いや別にいいけど……」
少年は首をかしげる。
「なんかない?」
少し考える。
「じゃあさ、動物が多い場所知らない?」
「動物?」
「鳥とか」
「知ってるよ!」
少年が手を挙げた。
「案内する!」
すると後ろから二人が歩いてきた。
きっとこの少年達もさっきの狼だろう。
今は人の姿になっているが。
「え、案内するの?」
「助けてもらったし」
「まあいいけど」
「ありがとうな」
「うん!」
少年が笑う。
「あ、そういえば名前!」
「俺はセレン」
「呼び捨てでいい」
すると三人が順番に名乗った。
「俺はルク!」
「俺はガルド」
「俺はカイトだ」
ルクは、元気いっぱいな用で、恐れなど知らないような様子だ。
「よろしくな、セレン!」
3人に森の奥へ案内されながら、俺は思った。
「……今日は面白くなりそうだ」




